特集

〈4/13放送〉ゲスト:丸山恵美&勝山利彦(ヴィーブヘルスケア)|オガワチガ

#Find Your Colors

InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。

4/13(土)のゲストは、前半は、TOKYO RAINBOW PRIDE 2024に賛同してくれたパートナー企業の中から、ヴィーブヘルスケアの丸山恵美さんと勝山利彦さん、後半はオガワチガです。
今回はTHINK ABOUT THE FUTUREのゲスト、オガワチガさんとのトークをお届けします。

THINK ABOUT THE FUTURE

様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、1991年から長年に渡りGOLD FINGERイベントと同名バーのプロデュースを手がけるかたわらで、LGBTQ+のアイデンティティの普及に努めているオガワチガさんをお迎えします。

1994年のパレードを振り返って

ブルボンヌ:遡る話で言うと今度ね30周年の東京でのパレードがあって、東京レズビアンプライドとしてというよりは東京でそのテーマでのパレードが始まって30年ということなんですけど、一番最初、日本初のあの伝説のね。当時はレズビアン&ゲイパレードっていう名前だったと思うんですけど、参加されてるんですよね、チガさん。

チガ:出てるんですよ!私。

ブルボンヌ:これが語れるって、もう語り部クラスの話なので(笑)実はね、私も見には行ってるんですよ。

チガ:あ、ほんとに!

ブルボンヌ:でも、ビビって参加できなくてとりあえず様子だけ見に行こうっていうタイプだったの。で、もうチガさんはその時点で堂々とお出になってる側だったでしょう。どうでした?その時の思い出とか。

チガ:うーんと、多分その前にロンドンにちょっといたのと、海外のパレードがものすごいっていうのはニュースで知ってたから、日本でどうなんだろうなぁ、あの感じでできんのかなぁ、っていうのがあったんですけど。とにかく自分の目で見たいし参加したいしっていうので、そんなにすごく「レズビアンとして」とかじゃないけれども、当時ちょうどロンドンのポップアゲインストホモフォビアっていう、「ホモフォビア」ってゲイ嫌いみたいなもの(意味)で、それに対してポップにアクション起こすような団体とやりとりしてて、かっこいいポスターが何枚もあったの。で、言葉じゃなくてこれを掲げて行進したらちょっと見栄えがいいかなっていうのがあったんですね。

ブルボンヌ:やっぱりちゃんとおしゃれさとかににこだわってくれるところもチガさんの素敵なところだと思うので。

チガ:オシャレさというか、何もなかったからね。私はやっぱり夜遊びと、ビジュアルとか目から入るデザインとかにすごく救われたっていう自分があるから、そこですね。それで当時レンタカー借りれたのがユーノスっていうね、当時流行ったレンタカーとかの。

ブルボンヌ:ロードスターとかの!

チガ:そうそう(笑)オープンカーなんだけど、それにそれ(ポスター)をベタベタ貼って、行進したって感じ。

ブルボンヌ:私初回は恐る恐る見てたんですけど、翌年から私も初回のチガさんたちを見て「あ、怖がってたけどごく楽しいものかも」って思って出たんです。で,何度かは初期の頃に出ていたフロート同士の関係だったんですけど、その時いつもチガさんの出しているその集団は、チェッカーフラッグの衣装とかでオシャレで。パレード自体は社会運動でもあるんだけども、ものすごくおしゃれな、見てる人を楽しませられるものやってらっしゃるなっていうのは当時でも鮮烈に印象に残ってます。

チガ:本当?嬉しいー。それはねー、一回まわりの友人たちのおかげでキャデラックで出たの。日本に3台しかないっていう。すごいじゃない。その次、その次ですよ。翌年も出ようってなって今度車がないわけ、それを超える。それで、なんかね道路歩いてたら、「あ!あれだ!」と思ったの、あんまり日本になかったあのタイのトゥクトゥク!トゥクトゥクが走ってたのよ。それで「わ!これだ!」と思って私ね走って追っかけてそのドライバーさんにお願いして貸してもらったの(笑)

ブルボンヌ:すごい行動力!いきなり走っていって(笑)

チガ:タイ料理屋さんの若い男性のオーナーで、話したら結構面白がってくれて。じゃあやっぱりトゥクトゥク運転するのもあれだから僕も出るよって言って同じような衣装で出てくれて。

ブルボンヌ:やっぱりチガさんの人を巻き込む力、本当にかっこいいと思います。

チガ:いやー巻き込んじゃったね、あれは!(笑)

ブルボンヌ:チガさんがね、日本のプライドヒストリーの生き証人という話を、ごめんなさいね、ベテラン扱い(笑)

チガ:いえいえ、昔はいなかったからね、特に女性は。別にアクティビストとか何かという感覚はあんまりなくて申し訳ないんですが…。

ブルボンヌ:結局やり続けてくださったことで本当にありがたい貴重な存在なのよ、チガさんは。

チガ:いやいやいや…いつの間にか年寄りになってしまい(笑)

ブルボンヌ:女性向けイベント33年、女性たちオンリーのバー16年と、いろんな歴史とそして後輩たちをきっとそこで生み出してくれたと思うんですけど、時代の変化はチガさんの中ではどう感じてますか?

チガ:だいぶ変わりましたよね。大きく言えばLGBTという言葉にすごく助けられたと思うし、今なんて毎日みたいにワイドショーとかで、朝のニュースからLGBTネタが出てくるわけだし。でも、これは私の次の世代の人たちがちゃんと政治的に動いてくださった、レインボー国会とかで動いてくださった功績だなぁと…。本当にありがたい。

ブルボンヌ:多分時代ごとに、例えばチガさんはとにかく人を集めて、同じ仲間がこんなにいるよっていう場を作って、そういう段階の一番の立て役者で、法律とかとせめぎ合うようなとこは多分チガさんとか私はそんなに得意じゃないかもしれないけど(笑)やっぱり得意な詳しい方たちがやってくれるっていう、それぞれの得意技でそれぞれに動かしてきた。

チガ:うんうん。だからそういうのはもうお任せしましょう。

ブルボンヌ:でも(チガさんは)ちゃんとそういうところに顔は大体出されてない?

チガ:私はね、なんか気になるのよね。だからできるだけレインボー国会も行くし、デモだったら参加したいし、自分の目で見たいのかなあ。

ブルボンヌ:そのLGBTQみたいな枠の話でいうと、まさしく初回のパレードにも参加されましたけど、あの時は「レズビアン&ゲイパレード」だったじゃない?当時は同性愛者だけの連帯のイメージが強かったんですよね。でもそこにトランスの方とかもっとよりいろんな形の性的少数者の方もみんな性にまつわる少数者なんだからね。困り事は違うけれども同じような1つの何か偏見とかと戦ってるところは一緒だよねってね。つながっていったんですね。

チガ:そうですね。そのLGBTの「T」(トランスジェンダー)とかQueerの「Q」っていう感覚もなかったと思うし、そういうものも知らなかったと思うし。

ブルボンヌ:そうだよね。私たち自身もシーンの変化で学んで考え方もいっぱいあった気がする。

チガ:本当に、本当に。

ブルボンヌ:それこそLGBTQの「B」(バイセクシュアル)も、私たちが若いころって、後ろめたいって気持ちで仰る方がいて。なんだろう、Bだと肩身が狭いみたいに言っていたバイセクシュアルの方がいっぱいいた。

~お話しの続きはAuDeeにてぜひお聴きください!~

4月13日の「THINK ABOUT THE FUTURE」はこちら(AuDee)


いかがだったでしょうか。

今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。

また次回もお楽しみに♪

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