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【全国プライドレポート】秋田プライドマーチへ参加してきました(共同代表理事 佐藤 ユウコ)

#JapanPrideNetwork

5月18日(土)に、Japan Pride Network(全国プライドネットワーク、略称JPN)のメンバーでもある秋田プライドマーチが開催されました。秋田とも縁の深い、共同代表理事の佐藤 ユウコがレポートします。

こんにちは!東京レインボープライド 共同代表理事の佐藤 ユウコです。
少し前となりますが、私は、5月18日(土)に開催された秋田プライドマーチに参加しました。

今回は、私が国際教養大学(Akita International University:AIU)の卒業生で、SOGIEについての学生団体「AIU Diversity Club」を創設したこともあり、ゆかりのある秋田で、現在どのようなプライドが行われているのかを知りたいと思い、参加しました。

当日は、晴天に恵まれ、秋田市中心部の「にぎわい広場」に約200名の参加者が集結しました。会場は、秋田県立美術館や秋田市文化センターなどが並ぶエリアで、賑わいをみせていました。

挨拶や意気込み、パレードの注意点を話すオーガナイザーの皆さん

パレードの前には、秋田プライドマーチの共同代表の挨拶や、東北各地から集結したプライドパレードのオーガナイザーの方々、取材に訪れた記者からの挨拶が行われました。今年から始まったという手話通訳に加え、すべてのアナウンスに必ず英語の通訳がつけられるという配慮に、世界各国からの留学生が学ぶ国際的なAIUのある、秋田らしいプライドであることを感じました。

実は、秋田プライドマーチを始めた有志の一人、伊藤 るなさんは私の大学の後輩で、AIU Diversity Clubの元部長でもあります。私がこの団体を創設したのは2014年で、その当時は、まだLGBTという言葉もなく、セクシュアリティについての話題はタブー視されていました。あの頃、あの手この手を使って「ジェンダー研究会」としてスタートした小さな大学の小さな学生団体の活動が、今や東北全体を巻き込んだこんなに大きなイベントを企画することに繋がっているのを見て、涙が溢れてきました。

参加したAIU生の皆さん

今回の秋田プライドマーチのテーマは、「We are here 私たちはここににいる」。パレードでは、撮影不可エリアも用意され、秋田に暮している当事者が安心して参加できるように運営側の配慮がなされていました。

挨拶と参加の注意事項の後、映画「Greatest Showman」のテーマソング「This is me」が流れる中、パレードがスタートしました。

パレードのルートは、夏に蓮の花が美しく咲きほこる千秋公園に沿って、秋田一の繁華街である川反方面へ向かい、その後旭川に沿って南下。仲小路の店舗やブティックを通り過ぎ、最終的には「にぎわい座」へ戻るという秋田市の中心街を巡るルートでした。

街頭では、周辺付近の店舗の方々や、通りすがりの年配の方が手を振ってくださっていのが印象的でした。東京レインボープライドのように、若者や外国人観光客が多いイベントとは一味違い、地域の人々が受け入れてくれている感覚を味わうことができ、とても温かい気持ちになりました。

パレードの後は、2021年に改装された秋田文化創造館(旧秋田県立美術館)で交流会が行われました。独特な窓の大空間で、東北各地から参加した当事者団体のアピールタイムやお菓子を食べて雑談する時間があり、東北ならではのコミュニティの近さや連携、絆を身近に感じることができました。

人々の繋がりが目に見えて感じられ、心温まると同時に、都会では普段はあまり顔が見えない中で行う活動の先にある「人」を感じることができ、活動を続ける力と勇気、希望をいただきました。

文・写真=佐藤 ユウコ

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