<12/16放送>ゲスト:坂巻はるか(イーベイ・ジャパン株式会社)| シオリーヌ(助産師YouTuber)
InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。
12/16(土)のゲストは、当番組のスポンサー、イーベイ・ジャパン株式会社の坂巻はるかさん、後半は、先週に引き続き、性教育を様々なスタイルで発信する助産師YouTuberのシオリーヌさんです。
レインボートピックス
世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
今回は特別編ということで、当番組のスポンサー、イーベイ・ジャパン株式会社の坂巻はるかさんにお越しいただき、190カ国に展開され、約1億3400万人の購入者が利用している、世界最大級のオンラインマーケットプレイスであるe-Bayにてついてご紹介いただきました。
〈e-Bayとは〉
世界ではじめて、ネットの売り買いができるオークションサイトとして、1995年にスタートした会社。
会社の理念である、「すべての人の生活を豊かにする」を目的に、社会的地位やアイデンティティに関係なく、誰でも利用することができて、経済的に成功する可能性を持つ安心安全なマーケットプレイスの提供を続けている。
北アメリカを中心に、ヨーロッパ、オーストラリア、日本など様々な地域で利用されている。
また、日本でも、人々の経済的自立を応援しており、e-Bayを通じた副業や在宅ワーク、起業などをサポートしている。
THINK ABOUT THE FUTURE
様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、前回に引き続き、性教育を様々なスタイルで発信する助産師YouTuberのシオリーヌさんをお迎えして、日本の性教育の現状についてたっぷり伺います。
この記事では、しんどいニュースが続いたときや気が滅入ったときの過ごし方についてのお話しを紹介します。
しんどいニュースが続いたときや気が滅入ったときの過ごし方
ブルボンヌ :2週目のエンディングでは、どんなことをお話ししたい?って聴いたら、なかなか「へー!」ってことを聞いてくれてたよね。
シオリーヌさん :意外でした?
ブルボンヌ :うん。「しんどいニュースが続いたときとか、気が滅入ったときにどう過ごしているか」っていうのを聞いてくれて。
シオリーヌさん :はい。
ブルボンヌ :あたし、それを聞いて思ったんですよ。シオリーヌね、色んな番組でこういう言い方しちゃよくないなっていうような流れになりそうなときに、いつもフォローをほんとに見事に「あっここはね!」って、ちょっと注意書きみたいのをいれるだけで、誤解されない言い回しをすぐに入れてくれて。すっごい助かると同時に、逆にすごいこのことを気にしなければいけないくらい、性にまつわることってすごい揚げ足とられたり、意地悪なこともいわれちゃったのかな…なんていう風にも思ったりもしてて、やっぱりいろいろしんどいこともあったのね。
シオリーヌさん :そうですね、このテーマをあげたのは、先ほどもね「はどめ規定」の話とか、緊急避妊薬アフターピルのこともなかなか前進しないとか、そういうお話しも少しふれましたけど、やっぱりこの、性に関する領域とかで情報発信したり状況変えたいって頑張っていても、動かしたいものが大きすぎて、[「これ意味あるのかな」みたいな気持ちになることがたまにあったりですね。これだけ一所懸命やっててもなにも変わらないんじゃないかみたいな気持ちになったり、例えば、トランスジェンダーに関することですごい差別的な発言が広がってるのを見たりだとか、例えば、児童を対象にしたような性犯罪のニュースがすごく続いて流れてきて、なんでこんな世の中なんだろうって思ったりとか、なんか、そういう感じることってすごいたくさんあって。
ブルボンヌ :すごい分かります。
シオリーヌさん :一人一人の力ってちっちゃいな…って思わされるようなタイミングもあって、絶望したくないけどがっかりしちゃうみたいなときって、どうしてもあるなと思ってて。きっとブルボンヌさんもそういうタイミングってあったりするんじゃなかなと思うんですが、そういうときにどんな風に、やってかれてます?って思って。
ブルボンヌ :ほんとにいまもね、出してくれた例全部グサグサきたんですよ。例えば、トランスジェンダーの誤解みたいなのも、その人達が抱える色んな問題のうち、こっちの目線も大事だよねってテーマがあったとすると、その難しいところばかりをどんどん拡大して、ずっとトイレトイレって言われるみたいな。
シオリーヌさん :トイレ・お風呂・トイレ・お風呂みたいな。
ブルボンヌ :そうそう、そこはご本人達も、ものすごく気後れしている人たちの方が、圧倒的に多い。ちゃんと交流している立場からすると知ってるから、そんなわざと「女だ」って言って(トイレやお風呂に)入ってやろうって人は、むしろそうじゃない人、もともとそのことがなくても、どうしても生まれるかもしれない性犯罪者っていう人にはそういう人もいるかもしれないけど、そこにトランスジェンダー当事者が、その人たちが求める性だみたいに思っちゃうのは何でなんだろうなって思いますよね。
シオリーヌさん :ほんとに何か、私も身近の方からお話しを聴いたりして、ほんとにこの社会の中に、それこそね、普段も一緒にトイレ使ってる人の中にもトランスジェンダーの方いらっしゃるかもしれないけど、そういうことは視野の外に置かれて、これから新たに侵入してくる人がいるみたいな恐怖心だけを煽るような発信がすごく多いのも、なんでこうなっちゃうんだろうってすごく思うし…。ほんとにそんなね、人の権利を侵害して性犯罪になるようなことをしてやりたいって思っているような当事者の方って、すごく少ない、いらっしゃらないようにも思うし。
ブルボンヌ :ほとんどいないし、何なら性犯罪者って意味で言えば、年間何千人もいて、その人たちはしかるべき形で処罰されてるので、もしそういう人がいたとしても、そりゃあその人は処罰されるでしょうねという話でしかないんだと思うんですけどね。
シオリーヌさん :ほんとに、そういう発信を見てるとね、なんでこういう拡がり方をしてしまうんだろうとか思うけれども。
ブルボンヌ :やっぱりなんか、人って、恐怖心みたいなものをつつかれたときに、一番防御反応的に何かが動いてしまうし、こんなことになったら怖いっていう気持ちが、何か人を集団の怖い動きにしてしまうっていうのは、色んな紛争とかの流れを見ていてもそうだから、そのときに、気づかなきゃいけないのは、自分の恐怖心の煽るような発信をする人たちは、本当にあなたのことを思って言ってくれてんのか、それとも自分の主義主張を通したいために、恐怖心を利用して、そういう気持ちに取り込もうとしているのかっていう、見極めはして欲しいなって思う。
シオリーヌさん :ほんとですよね。なんか、そこにね、自分の気持ちを煽られて、例えばトランスジェンダーとか、なんとか人とか、そういう一つのレッテルでその人たち全員が敵なんだみたいに、思わされちゃうのってほんとに危険なことだなって思うので、情報の発信元の意図みたいのをきちんと考えるの、すごく大事ですよね。
ブルボンヌ :例えばそういうこと言ってる人が、普段女性のために何か活動している人なのかなって調べたら、あれ、普段はむしろ女性の権利抑圧しているようなこと言ってない?って人が急に、女性を守るためにって言ってる、この怪しさに気づいて欲しいみたいなのってあるよね。
シオリーヌさん :ほんとにほんとに。
ブルボンヌ :ああ、なんか同じことでピリピリしてる面もあったんだろうね。でも、その中で、そういうことばっかに掘り下げて情報を見てると、ほんとに病みにならない?
シオリーヌさん :ほんとに。そういうときに、自分の生活に戻ってくるのがすごく大事ですよね。
ブルボンヌ :そうなの、それなのよ。あたしも、使い古された言葉だと、デジタルデトックスといわれる、あの、やっぱり、デジタル、ネットワークが繋いじゃった情報ってある意味濁流でもあるから、時々そこからすっとね身を離すって。私たまに、自然とやるんですよ。恐ろしく大事な人の返事すら無視するくらい、ネットもう見ないっていう、2日間ほとんど見ないこともあったりして。でも、そうするとね、ちょっとやっぱ健やかに戻ったりできる。
シオリーヌさん :ほんとですよね。
ブルボンヌ :でもシオリーヌは、もうね、色んな発信してるからなかなかそれしづらいんじゃないの?
シオリーヌさん :そう、デジタルデトックスはなかなかできないなって思いますけど、でも私も、こうなんか、SNSの通知全部きってたりするんですよ。なので、自分から見にいったときにしか、アクセスできないように。なんか、いいねが来ましたとか、こういうニュースがとか、ポップアップが出ると、気になって見ちゃったりするから、あちら側からは何も来ない状態に設定していたりします。
ブルボンヌ :そうね、あの、よしこの問題をきちんと取り組もうってときは、そこで起きてるしんどい部分もちゃんと知ろうってね、自分から知ることもあるけど、常にね、人間一定の元気があるわけじゃないから、弱ってるときはね、さらに落ち込む情報をあえて見ないのは大事かもね。
シオリーヌさん :うんうん。
ブルボンヌ :あと、それ聞かれて、あたしはどうしてるかなって思ったときに、あの、先輩のドラァグクィーンのホッシーさんって方が、女装元気っていう言葉を使ってて。
シオリーヌさん :女装元気?
ブルボンヌ :そう、なんか、すごいイベント前は、体力もボロボロでしんどいんだけど、なんか、顔面塗りたくってズラかぶったらやけに元気になって踊りまくっちゃったみたいな、そういうパワーが女装にはあるよねってところから、女装元気で乗り切れちゃったわってことをたまに書いてて、私もほんとにそれは感じるんですよ。やっぱりね、変身って、鏡見た瞬間に、もう普段と違う髪色、普段と違うファッションってだけで、人っておってなんかちょっと、変わったりするじゃない。物理的に全然違う人とか、違う何かをつけるだけでも、良い刺激にはなるので。まあ、いきなりね、シオリーヌにね、あの、つけまつげ三枚つけてとか言うわけには行かないんだけど、私たちは普段はおじさんの姿から、ビックリするくらいのパーティモンスターみたいなファッションに変わるから、あのビジュアルをさ、自分がまといながら暗くなってるのって、絵的にも変でしょ?
シオリーヌさん :確かに!想像できないかも(笑)。
ブルボンヌ :だから、がわに引っ張られて刺激もらえることってあるんだよね。
シオリーヌさん :なるほどね。確かに確かに。
ブルボンヌ :だから、ミュージックビデオとかとっちゃったときの勢いで、そう、何でもないけど、ちょっとピンクのズラかぶっとっこかなとか。
シオリーヌさん :確かに、確かに!もう、まつげバチバチにして、すごい色のアイシャドウ塗っちゃおうかな(笑)。
ブルボンヌ :あ、いいかも!ちょっと、家にピンクのアフロとか置いといて、元気ないとき、あえてそれ被って、たまに鏡に映るのを見て笑うとか。
シオリーヌさん :良いですね(笑)。そういう意味で、私、踊るの好きなんですけど、ズンバっていうエクササイズ分かりますか?
ブルボンヌ :はいはいはい、あの燃焼系ね。
シオリーヌさん :そうそうそう。私結構YouTubeとかでズンバのビデオとかかけて、家でフー!とか踊ったりするですけど。
ブルボンヌ :それ最高。
シオリーヌさん :そうしてるとなんか、汗かいて元気になった気がして。
ブルボンヌ :ほぼ女装元気と一緒ですよ。踊るのであれも。
シオリーヌさん :そうですね、なんかあの、そういう曲とか、ダンスとかに引っ張り上げてもらって元気になる感じ、すごい分かります。
ブルボンヌ :あの、南米の幸福度高そうなエネルギーが詰まった音楽ね。
シオリーヌさん :そうそう、ズンバのムービーすごい元気出るんですよ、すっごい楽しそう。
ブルボンヌ :良いよね。こんな風にね、それぞれのスタンスで前向きにメッセージを送ってる二人ですら、こんな気持ちのやりくりのこと、実はもがいているので。聴いているリスナーさんもね、明るい日も暗い日もそれぞれを楽しんで、なんとかやり過ごしていただければと思いますよね。
シオリーヌさん :ほんとですよね、どっちもあって良いってことです。
いかがだったでしょうか。
今週のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、坂巻はるかさんをお迎えして、世界最大級のオンラインマーケットプレイスであるe-Bayにてついてご紹介していただき、シオリーヌさんからは日本の性教育の現状についてたっぷりお話をしていただきました。
今回は、THINK ABOUT THE FUTUREの中から、僕がすごく共感したお話しを抜粋させていただきました。
情報があふれているからこそ、色んなことを知れて、たくさんの影響を受けることだってあります。それには、良い面も悪い面もどちらもあり、使い方がとても大切だなと思わされることばかりです。だから、今回ブルボンヌさんとシオリーヌさんがお話ししていたように、SNSなどから適度に距離をとってみたり、女装元気的な方法で気持ちを切り替えるなど、人のやり方をまねしたりしながら、たくさんの情報と上手く付き合っていきたいです!
12月16日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDeeにて配信しています。
AuDee今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。
また次回もお楽しみに♪