<1/13放送>ゲスト:よしひろまさみち(映画ライター)| Peco(タレント/ブランドプロデューサー)
InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。
1/13(土)のゲストは、 番組でお馴染み!映画ライターのよしひろまさみちさんがFind Your Colors的オススメ映画をご紹介!
そして後半は、先週に引き続き、タレントでブランドプロデューサーのPecoさんをお迎えします。
レインボートピックス
世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
今週は、映画ライターのよしひろまさみちさんをゲストにお迎えして、Find Your Colors的オススメ映画を2つ紹介していただきました!
今回ご紹介いただいた作品は、現在Netflixで視聴可能です。
①マエストロ:その音楽と愛と
世界的指揮者兼作曲家で、ゲイのレナード・バーンスタインの伝記映画。
晩年のレナード・バーンスタインへのインタビューから始まる回想劇の形式で、彼がデビューした時から、フェリシアという女性に出会い、結婚し、3人の子どもを授かる過程を描いている作品。
また、ブラッドリー・クーパーが監督兼主演を務めている。
②ナイアド~その決意は海を超える~
スイマーで、レズビアンのダイアナ・ナイアドの伝記映画。若いころ達成できなかったフロリダ海峡160kmの遠泳に、60歳を迎えたときに再び挑戦し、64歳でフロリダ海峡横断を達成するまでの過程を描いてる作品。
THINK ABOUT THE FUTURE
様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、先週に引き続き、タレントでブランドプロデューサーのPecoさんです。
今回は、Pecoさんが昨今のLGBTQについて語られることが増えたことへの思いについてのお話を抜粋します。
LGBTQについて語られる世の中への思い
ブルボンヌ :2週にわたっていろんなお話伺ったんですけれども。
Peco :はい!
ブルボンヌ :今もさ、選曲のセンスもそうだけど、Pecoちゃん自身はストレート女性だと思うんだけど、ものすごく、LGBTQシーンのお仲間感も感じていて。
Peco :あはははは。嬉しー!
ブルボンヌ :親友のぺえちゃんとかもそうだしさ、昔から周りにはそういう意味でも多様な顔ぶれがいたの?
Peco :もう、まったくいなかったです。
ブルボンヌ :そうなの!?
Peco :まったくいませんでした。それこそ思い返せば、中学校の時のあのかわいらしい男の子もしかしたらそうだったのかな?みたいな子はいるんですけど、もうほんとにいなくて。それこそ、大阪の結構ごりごりの男みたいな子ばっかりだったので、もうryuchellに出会ったときに、めちゃくちゃ惹かれたんですよ。こんな子見たことないって。
ブルボンヌ :あ、逆に、フェミニンなかわいらしいやさしさっていう存在が。
Peco :そうなんですよ。だから、付き合って、ほんとちょっとしておうちに遊びに来てくれた時に、朝、もう洗面所でファンデーションぬってたんですよ顔に。で、アタシ、ほんとにお化粧する男の子なんて、人生で初めて見たんですけど。
ブルボンヌ :そっか、もう10年以上前なわけだもんね。
Peco :そう、そうなんです。10年以上前なんで。で、そのときに、何にも思わなかったんですよ。
ブルボンヌ :否定的な感情とかが全然なかったんだね。
Peco :そう!全然なくて。やっぱ似合ってたから。お化粧している姿もほんとに似合ってたから、なんか、初めて見るから、面白いって写真をこっそりとったんですけど(笑)。でも、なんなん化粧してるとか、1㎜も思わなくて。あかわいいなって思いました。
ブルボンヌ :逆に言うとそれまで、世の中の「男は男らしく」とか「女は女らしく」みたいなものに対して、特になにも疑問とかもなくって感じだったのかな。
Peco :そう、疑問までは持ってなかったですけど、結構ゴリゴリの男の人があんま好きじゃなくて。
ブルボンヌ :あ、ほんと~。
Peco :そうなんですよ。どちらかというとほんとに、かわいらしい感じの雰囲気の男の子のほうが、かわいいなって思ってて。だから、クラスとかでも、いわゆる、言ってしまえば陽キャと陰キャってあるじゃないですか。
ブルボンヌ :はいはいはい。
Peco :断然陰キャ派みたいな。
ブルボンヌ :あ、いい~!助かる(笑)。元陰キャとしては。
Peco :あははははは。
ブルボンヌ :ね、そういうところに目を向けてくれる人がいると嬉しいよ。
Peco :断然、おとなしい、もう真っ白な肌でずっと背中丸まってるような男の子が大好きで、しゃべりかけたりとかしてました。
ブルボンヌ :なんかね、アタシたちのオネエ、大人になったオネエ達あるあるでも、学生時代に、結局、そういうのを受け入れてくれる器のある女子友をこっちはこっちで欲してて。この子なら、いわゆる男女とかからかわれちゃうようなキャラを受け入れてくれる子だなって思える子って、こっちはこっちで寄ってくんだよね。あなたなら分かってくれるよねみたいな感じで。
Peco :そうなんですね。
ブルボンヌ :そういう子たちから頼られたりはしてなかった?
Peco :してなかった(笑)
ブルボンヌ :あれ、なんかそれは、よりPecoちゃんが強すぎたのかな(笑)
Peco :あはははは、そうかも(笑)。あたしの圧が強すぎたのかもしれないですけど(笑)。
ブルボンヌ :じゃあ、もともとね、そういうものに対して、なんの偏見もなく受け入れられてたんだね。
Peco :はい。
ブルボンヌ :でもいまさ、逆に、りゅうちゃんも後半でね、お仕事としてそういうことを真正面から語ったりしてたんだけど、世の中で自分らしさみたいなのが、性別に紐付いた形とは違っていたりとか、思いの矛先がやっぱり異性ではない人みたいなのがLGBTQ層として、いろいろ語られる時代になってるんだけど、今の気持ちで、その辺のをどう思ってるのかを言葉にするとどんな感じになりそう?
Peco :LGBTQっていうその言葉も、いつかなくなってしまえばいいなって思うくらい、何をそんなにみんなびっくりすることなんだろうって、ほんとに思うっていうか。たまたまその普通とされる、大多数の、ただ数字にしたときに多いのが異性を好きになる人が多いだけの話であって。同性とかも関係なく、ほんとに関係なく、ただ好きになった人がたまたま女の人だっただけ、男の人だっただけって人もいるじゃないですか。
ブルボンヌ :うん。
Peco :ほんとにもう、ただそれだけの話だから、LGBTQとか多様性とかをわざわざ口に出さなくてもいい時代がいつか来たらいいのになとはすごい思います。
ブルボンヌ :うん。自分も公演とかで話してるのが、LGBTQっていうと普通の「アタシ」「オレ」とは違う、最近ニュースでよく聞くLGBTQ族みたいに思っちゃうじゃない?
Peco :ほんとにそう。特別枠みたいに。
ブルボンヌ :で、SOGIといって、セクシュルオリエンテーション、ジェンダーアイデンティティ、性的思考と性自認、そこにエクスプレッションをつけて性表現みたいな、自分がどんな人を好きなるかとか、自分が男・女どんなふうに感じているかとか、自分が世の中が思うメンズレディース的などっちの表現を身にまとっているか、みたいな性にまつわることのパラメーターというか、成分表みたいなのを人は全員持ってるんだよって考え方、目線があって。そっちだと、いまPecoちゃんが言ってくれたみたいに、そもそも人にはその人それぞれの性の成分表みたいのがあるわけだから、その中で特にこういう人をもしいうなら、LGBTだよねぐらいの、大きな目で人の性が語られるようになると、Pecoちゃんが言ってくれたものに近くなるのかなって。
Peco :そうですね、思います。さっきも言ってたGleeとかも。アタシ、Gleeの何が好きって、別にGleeにもゲイカップルもレズビアンカップルもそれこそバイセクシュアルの子も、いろんな子が出てきて。それこそダウン症の女の子とか、ほんといろんな人が出てくるんですけど、何が好きって、べつに主役じゃないんですよね、その子たちが。特別枠の子たちとされる子が、主役じゃなくてただの脇役で、普通にそこらへんに転がってる子みたいな。それがほんとに良くて。
ブルボンヌ :うーん、いいよね~。
Peco :そう、何もそこに、スポットライト当ててないんですよ。それがそうだよねって。それがそうあるべきだし。もちろんね、Gleeの中でもゲイだっていうことでいじめが起きたりとか、そういうのもあるにはあるんだけど、ただ主役にするのが「特別だから」っていう、そういうわけじゃないっていうのが、ほんとその感覚がめちゃくちゃ大事なのかなって思います。
ブルボンヌ :すごーい。もう、そこに気付いてくれる。日本って障害があるでも、セクシュアルマイノリティでも、主役としてこの人たちの大変さを描きましたってなっちゃうんだよね。
Peco :そうなんですよ。
ブルボンヌ :前、やっぱね、車いすの人とかとも話してたんだけど、車いすの人をフューチャーした企画はあるんだけど、例えばドラマの背景の通りに当たり前に車いすの人が通ってるのは出てこないって言ってて。
Peco :そう!
ブルボンヌ :でも、そっちのほうが日常の光景なんだよね。
Peco :そうなですよ。だから、もうGleeなんて、当たり前のよう一番最初から、車いすの子が歌って踊るGleeクラブに入ってるわけで。そこにも、たいして、なぜ入ったかの経緯も語られぬまま。
ブルボンヌ :ね、すごいそこに苦労ストーリーをね、描くわけでもなんだよね。
Peco :で、ダウン症の女の子なんて、とんでもなく口が悪くて。
ブルボンヌ :いい。そこもいい。
Peco :そう!最高なんですよね。ほんとに。
ブルボンヌ :なんかこう、少数者の人はしんどい思いしてるけど、みんなけなげないい人っていうのも、一つの押し付けだからさ。
Peco :そう、ほんとそうなの!。
ブルボンヌ :もうオネエに関しては、性悪がいっぱいいるっていうのは、もう伝わってると思うんだけど、多分、障がい者の人もスケベな人がいたっていいじゃんって話だよね。
Peco :そう!そうなんですよ。別に、みんな、ほんとに根本はみんな同じ人間で、でも、人間ってだけが同じなだけであって、ほかみんな違うことが当たり前だし、そこになんかね、特別っていう何かがあったとしても、そんなことほんとに関係ないよって、すごくGleeで思うので。
ブルボンヌ :いや~、うれしい。また、Gleeも見たくなったけど、そこもちゃんと見抜いて、良さを感じてくれてるPecoちゃんも本当に素敵。
Peco :ありがとうございます。
ブルボンヌ :2週にわたってね、ほんとに幅広くお話してきて、自分もねこんなにちゃんとお話しできたの初めてなんだけど、ほんとにPecoちゃんの器と、その母性という言葉がぴったりだと思うんだけど、みんなをやさしい目で見てくれる大きな心を感じて、もうアタシもPecoちゃんの子どもになった気持ちで、Pecoママならこう考えるかもって頑張っていこうって思いました。
Peco :あははははは。嬉しいです~。
ブルボンヌ :これからもね、ほんとにいろんな少数者のキモチとかね、ファッションとか自信がない子のキモチとかね、Pecoちゃんの活動でどんどん応援していってほしいなって思います。
Peco :ありがとうございます~。
ブルボンヌ :ほんとに、ありがとうございました!
Peco :ありがとうございました!
いかがだったでしょうか。
今週のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、映画ライターのよしひろまさみちさんから映画を紹介していただき、Pecoさんからは自身がデザイン&プロデュースをつとめるファッションブランド「Tostalgic Clothing」のことや、昨今のLGBTQについて語られることが増えたことへの思いについてについてお話をしていただきました。
今回も、自分自身を好きになっていきたいなって思えるお話ばかりでした。
最近は、心が踊るようなニュースも、胸が締め付けられるような話も、とにかくたくさんの情報で溢れすぎているように感じます。
そんな中でも、自分の好きなこととか大切なものを見失わず、自分自身を大切にしていきたいって感じました!
今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。
また次回もお楽しみに♪
1月13日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDeeにて配信しています。
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