〈3/23〉ゲスト:東谷彰子(タイムアウト東京)|KANE and KOTFE
InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。
3/23(土)のゲストは、 前半は、タイムアウト東京の東谷彰子さんにZ世代の旅行者のトレンドについてお話しいただき、後半は、先週に引き続き、元消防士のKANEさんと元警察官のKOTFEさんの同性カップル、KANE and KOTFEをお迎えします!
レインボートピックス
世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
今週は、タイムアウト東京の東谷彰子さんにZ世代の旅行者のトレンドについてお話しいただきます。
若者向け旅行サービスを提供しているStudentUniverseが、Z世代の旅行者のトレンドをまとめたレポートを出しています。
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアで、フルタイムの教育を受けている4000人の学生を対象とした調査結果。
このレポートによると、昨今の旅行利用者はメンタルヘルスや環境への配慮、旅のインスピレーションを得られるプラットフォーム、というのを大事にするという傾向があるという内容になっている。
〈環境への配慮〉
旅行が環境に与える影響も大きな懸念事項になっており、13%の方が排出ガスを理由に「飛行機を利用することはもうない」、21%の方が「飛行機を利用しないという人を知っている」と回答している。
そのため、より環境に優しい列車や、環境にやさしい車などを使用して移動する方が増えている。
また、23%の方が「航空券を予約するときに、オプションでカーボンオフセット料金を支払う」意向を示していたり、「環境に配慮したウェブサイトから予約する・予約を優先する」と答えた人が50%以上に上ることが示されている。
〈メンタルヘルス〉
約89%の方が「休暇から戻ると不安が減り前向きな気持ちになる」と回答している。
〈旅行の情報源について〉
AIを用いて情報を収集したり、スケジュールを組む人が51%にも上る。また、21%の人がチャットボットを使用して旅行のスケジュールを組んだことがあると答えている。
実際、旅行サイトでも、興味関心や日程を入力することで、おすすめが提案されるというようなウェブサイトが増えてきている。
Time Out TokyoでのZ世代への調査によれば、旅行会社などを使わずに、InstagramやTikTokなどのSNSを用いて旅のイメージを膨らませてから、自らで調べて予約などの旅行のスケジュールを立てるような傾向があるとされている。
また、調べるときには一つのサイトではなく、複数のサイトなどを用いて、「自分でもうまく写真が取れそうか」、「見掛け倒しではないか」などの下調べを丁寧にしてプランニングしていく人が多いという状況がある。
THINK ABOUT THE FUTURE
様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、先週に引き続き、元消防士のKANEさんと元警察官のKOTFEさんの同性カップル、KANE and KOTFEをお迎えしてYoutubeを始めたきっかけや初めてから起きた周囲の変化などについて、お話していただきました。
この記事では、YouTubeをはじめて周囲の方から反応を貰った話を抜粋します。
YouTubeをはじめたきっかけ
ブルボンヌ :先週伺った、しんどかった思いも「聞いてたんですけども、ここから出会った二人が、まず、KOTFEさんがゲイということもあって警察官を続けてく上で、体調を崩されてやめる決断をされて、というところまで伺ったんですけども。KANEさんも今は、お辞めになった状態じゃないですか。
KANEさん :そうですね。
ブルボンヌ :それは、KOTFEさんがやめるという決断から、二人で相談とかがあったの?それともKANEさん個人の事情だったの?
KANE :個人ですね。KOTFEくんはもう休職してたので、KOTFEくんはKOTFEくんで自分で辞めたりとか、そういう選択は任せていたので、二人でやめるみたいのは話し合ったことはなかったですけど。たまたま自分も、自分らしく生きたいとか、新しい世界が見たいとか、そういうのが重なって2021年の3月末に。
KOTFEさん :同日にね。
KANEさん :同日に辞めました。
ブルボンヌ :そこから、じゃあ二人でなんかしようになったの?
KANE :最初は、辞めたばっかしですし、次何するかもあんまり決めてなくて。KOTFEくんも体調治さないといけないっていうのもあったので、とりあえずゆっくりしようかっていうので。
ブルボンヌ :じゃあ、二人で穏やかな。
KANEさん :そうですね。
ブルボンヌ :ラブラブデイズを。
KANEさん KOTFEさん :そうですね。
KOTFEさん :まず二人の、生活にちゃんと向き合おう見たいな感じで、ずっと隠してましたし、心のどっかでね、もう嘘をつかずにカミングアウトしていきたいなっていうのはなんとなく、二人でね。話し合ったってうわけではないですけど、思ってましたね。
ブルボンヌ :そこから、活動的なものが始まったのは、どんな感じの流れになったの?
KANEさん :YouTubeですね。
KOTFEさん :最初はね。
KANEさん :最初は辞めて、半年くらいたったころに、ちょっとYouTubeやってみいひん?っていうのを僕から言いました。
ブルボンヌ :それは、いろいろな思いあったんだろうけど、ここから一気にみんなに自分たちの姿、伝えちゃえって思えたんだ?
KANEさん :そうですね。もともとは、僕たち法律上の家族には、今のところ日本ではなれないんで、何か有事の際があったときに、守ってもらえるものがないなって思って。二人の日常を残していくことで、さらに自分たち以外の人がたくさん知ってもらったら、何かあったときに自分たちを守ってもらえるんじゃないかってことで、最初は自分たちの為に、家族の記録を残すっていうのをやりたいと思って言いました。
ブルボンヌ :うーん。でも始めると、やっぱりね、アタシも最初の週からちょっと興奮気味だったけど、元警察官、元消防士っていうのが、やっぱりフィーチャーされるし、そこでどんどん、興味を持って見てくれる人が増えていくよね。
KOTFEさん :そうですね。あえて、元警察官元消防士っていうタイトルもつけてるんですけど、やっぱどんな職業にもいるんだっていうのをね、自分たちが身体を張ってじゃないですけど、伝えていきたいなっていう覚悟もありました。
ブルボンヌ :どうでした?周りの反応とかは。
KOTFEさん :世界は意外と優しかったっていうのが僕の感想で。それこそ、前の警察時代の上司とか同僚から「YouTubeみたよ」とか連絡が。しかも、ベテラン刑事さんってすごい怖い、絶対この人理解出来ないだろうって方が、「見たよ応援してるからね」って連絡くださって。意外と優しいんだなって。自分が思いすぎてたところもあるんだなって。でも職場では怖くて、一か八かになってしまうのでカミングアウトできなかったですけど、世界は意外と優しいんだなって思いました。
ブルボンヌ :そうなんだ!ちょっと強面の刑事さんとかがわざわざ、連絡くれるんだ。応援してるよって。
KOTFEさん :そうなんですよ。LINEくれて。スタンプくれて(笑)
ブルボンヌ :へぇ~、そうなんだね。でも今のね、元居た場所の絶対理解できないだろうって人から、応援がきたってめちゃくちゃいい話だし、きっと警察官ってぱっと浮かぶイメージでは、硬そうな、厳しそうな最たるものになるのかもしれないけど、世の中のいろんな場所で周りの人は理解してくれないだろうと思い込んでいる当事者の人にとっても、そうではないかもしれないって気付いてもらえるかもね。
KOTFEさん :そうですね。意外と優しいんだなって思いますね。でもやっぱり、今改めて思うのは、当事者が頑張ってカミングアウトしようっていう世界観より、アライって言葉でも浸透されだしてますけども、非当事者の方が「わたしたちは理解しようとしてるんだよ」って意思表示してくださったら、もっとカミングアウトね、働きながらでも出来てたのかなって思っていたり。
ブルボンヌ :今進んでる会社さんが研修をした結果、アライの方がレインボーマークとか、応援してる、理解してるって気持ちを示すグッズをデスクとかに置いてる人が増えてるって話も聞くけども、そういうのが職場で一つ目にするだけで、味方の人もいるんだって、きっと安らぎとかにはなってたんだろうね。
KOTFEさん :そうですね。完全に味方かわからないけど、理解しようとしているんだなって。職場でそういう取り組みをするってことは、ここにていいんだよとか、存在してるんだよってね、職場としても意思表示してくれてるんだって思いますね。
ブルボンヌ :ほんとだね。KANEさんはどうだった?
KANEさん :そうですね。一番お世話になった人からは、大分たってからですけど連絡がきまして。YouTube見ましたとか、僕たちデモに行っている様子をYouTubeに流したことがあって、そのスピーチで感動してくれたりとか。一番お世話になった人には応援の言葉を。のちに再開することになるんですけど。
ブルボンヌ :じゃあ、それぞれのね、日本の警察とか消防の現場っていうのは、日本の新しい感覚よりもお堅い方が多そうだって、多分ご本人たちも思ってたし、アタシたちも思ってたけど、実際にはそこでお世話になった方たちほぼみんな、応援してくれたっていうのは、すごくうれしい結果だね。
KOTFEさん :そうですね。ちょっと今、希望になっている。
ブルボンヌ :そんな、素敵なパワーを元の同僚さんにももらったうえで、YouTubeに発信すると、今度は見た人たちを勇気づける側になってるんじゃない?
KOTFEさん :ありがたいことにそういった嬉しい言葉、特に若い子たちから、ロールモデルじゃないですけども、幸せに生きていけるって思えましたとか、DMいただけるようになりましたし。微力ながらですけど、発信してよかったなって思うことが多いですね。
ブルボンヌ :最近はさ、もう、LiLiCoさんとかと絡んでるの見ちゃいましたけど、いろんなTV番組でも素敵なカップルとしてね、登場されたりするじゃない?ああいう発信の反響とかも結構ある?
KOTFEさん :そうですね。やっぱりTVの力って大きいんだなって思って。それこそ全国から、うちの学校でお話していただきたいとかね、いろいろお話聞いてみたいって言っていただけるようになったので。それこそ世界って意外と優しいんだなが、さらに拡大していったなって思いましたね。
ブルボンヌ :そっかそっか、最初のね、先週伺ったお二人がわたしより全然若い世代だから、これくらいで感じていたことよりは、大分社会は楽になっている時を経験してるのかなって、勝手にババア目線だと思っちゃうんだけど、実際にはそれぞれの世代で、受け入れられなくて葛藤もあるし、だけど開いてみたら、自分がより思い込んでたかもって気にもなるんだね。
KOTFEさん :そうですね、確かにそれはあると思います。
ブルボンヌ :なんか繰り返してんだなみんなって思う。アタシもアタシの世代もやっぱりね、こう、嫌われるに違いないって思い、逆にそうじゃなかった言葉をいただく経験はあるから。だから社会にね、そういう偏見とかなくしていこうっていうのは、これからもそれぞれの立場で伝えていきたいことではあるんだろうけども、実は当事者が自分にもっと自身を持ってねとか、そんなには実は嫌われてないかもしれないよってことに気付いてもらうことも大事よね。
KOTFEさん :そうですね。たしかに。なんかちょっとずつでもいいからアクション起こせるのであれば、SNSとかだけでもいいかもしれないですし、自分の安心できる安全県内で、ちょっとカミングアウトしてみると、また世界が広がってくるかもしれないですね。
いかがだったでしょうか。
今週は、タイムアウト東京の東谷彰子さんにZ世代の旅行者のトレンドについてお話しいただき、後半は、先週に引き続き、元消防士のKANEさんと元警察官のKOTFEさんの同性カップル、KANE and KOTFEをお迎えして、YouTubeをはじめたきっかけについてお話していただきました。
今回のTHINK ABOUT THE FUTUREでお話いただいたような、「世界って思ったよりやさしい」ってことは、本当によくあることだなと思いました。
自分一人で考えていると、どんどんマイナスに考えてしまったりして、いないはずの敵を作ってしまうことって、僕は何気によくある気がします(笑)カミングアウトするもしないも自由ですが、どんな人にも近くに一人ぐらい味方になってくれるような人がいて、ひとりぼっちにならないでいてくれたらいいなって思いました。
今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。
また次回もお楽しみに♪
3月23日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDeeにて配信しています。
AuDee