特集

<12/23放送>DJおしゅーのクリスマスMIX!さらに、八方不美人を迎えて2023年を振り返り!

#Find Your Colors

InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。

12/23(土)の前半は、番組ではお馴染み!DJおしゅーによる、クリスマスMIXをOA!
そして、新宿二丁目発ディーヴァ・ユニット、八方不美人のエスムラルダさん、ドリアン・ロロブリジーダさん、ちあきホイみさんをお迎えしました。

THINK ABOUT THE FUTURE

様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今回のゲストは、新宿二丁目発ディーヴァ・ユニット、八方不美人をお迎えして「FIND YOUR COLORS的、2023年振り返り」をお届けします!
この記事では、LGBT理解増進法や結婚の自由をすべての人に訴訟についてのお話しを紹介します。

LGBT理解増進法や結婚の自由をすべての人に訴訟

ホイみさん :2023年、やっぱりふれざる終えないのは、今年大きな法律が制定されたという形で、LGBT理解増進法って言われている法律ですね。今年の6月に立法施行された法律なんですけども、長らく世界の先進国では、まあ、LGBTの権利保障をする国レベルの法制度っていうのがあるんですけど、日本だけなくて、まあオリンピックのタイミングとか、今年のG7のタイミングとかで、いよいよ日本だけないのはまずいだろうっていう形で、自民党からも、法律は作らないといけないよねという形になってきたんですけど。じゃあいざ、法案が出ると、リベラルな側と保守派の側で条文に関して、こう、侃々諤々いろんな議論があって、なかなか成立しなかったっていう状況があったんですが、今年ようやく着地をみて、6月に制定されたというところなんですよね。

今年のこの動き、リベラル側はもともと差別禁止法っていう、よりリベラルな内容の法律を目指し、で、それは保守はとしては受け入れられないという形の反動もあったりして。結果的に自民党が提出する「理解増進法」っていうタイプのものとして、着地をしたんですけど、そこもですね、成立の最終局面では、この文言を入れる入れないとか、結局リベラル側の方もこんな法律になるくらいだったらもうない方が良いんじゃないかっていうぐらいで、結構どっちからも支持されない法案として可決するみたいな局面にもなったりして。まあなんかこう、昨今の分断される社会みたいなものを一つ象徴するような、ドタバタ法律制定みたいにはなったかなと。

ブルボンヌ :うんうんうん。

ホイみさん :もちろん、何にもないよりも、法律ができて良かったよねっていう基本的な考え方に、僕もそう思うんですけれども。一回ね、この理念法ができた上で、今後様々な国とか地方自治体の政策とか、予算ついて動いていくので、じわじわじわじわと変わって、理解が広がっていくのかなと期待しているところではあるんですが。

ブルボンヌ :なんか、1つ目のね、ドリアンさんの映画ネタからは打って変わって、今日あのラジオということでね、ホイみさん、すっぴん、めがね、スーツという格好で望まれているので、どこかの局の解説委員の方のお話しかのように(笑)。

ドリアンさん :一人称も僕になってましたよね(笑)。

ホイみさん :確かにね(笑)。僕っこなんですよ、私(笑)。

ブルボンヌ :じゃあ、ホイみさん的には今おっしゃっていたように、色々あるけど、あること自体は良かったかなくらいの気持ち?

ホイみさん :相当保守派に配慮する文言が加えられた結果になっているので、後退してるんじゃないかみたいなご意見もやっぱいっぱいあって。なんか作んない方がいいっていってる方も、やっぱり最後の方いらっしゃったんですけど。

ブルボンヌ :あの、国会の前でね、デモ的なものまで行なわれたんですよね。

ホイみさん :じゃああのとき、一旦潰して、また何年も何年もこの議論やるっていうのも、結構ね我々ってこうずっとみてきてるので、なかなか成立しないみたいなところもあるから、一歩ずつでもまあ、法制度になるってことも大事かなみたいなところで。まあ、基本的に法律の制定は、最終的に応援してましたし、作られた以上はそれを良いように運用していき、まあそれがね、悪いように運用されないように監視していく、我々市民の努めもありますし、とにかく、できたものをちゃんときちんと運用して、よりよい社会にしていこうという立場です。

ブルボンヌ :丁度ですね、11月29日の朝日新聞の記事でも、こう、法制定を求めてロビー活動をして来られた団体代表の藤井ひろみさんという方が、困ったことも多かったけども希望はあるって言っていて。やっぱり国会というメインストリームの議論に載ったし、性的指向とかジェンダーアイデンティティみたいな言葉が、議事録に残ったりとか。今までこう、口にも出せないようなテーマだったものが、権利主体として、歴史にLGBTQが刻まれたことは大きなことだ、という言い方をしていたので、まあホイみさんの落としどころにも近いお考えなのかなと思いますよね。この辺、ドリアンさん、エスムさんはいかがですか?

エスムさん :そうですね、私の中でもまだ評価が定まってない部分があって。やっぱりこれからの成り行きを見守っていく必要があるのかなと思うんですけど。なんかね、ほんとに、SNSとかをみていても、保守もリベラルも、両方に賛成反対がそれぞれいて、もう何が何だかっていう感じではありますよね。

ブルボンヌ :ね、みんな論点がちがちゃってたんだよね。

エスムさん :そうそうそうそうそう。

ドリアンさん :私もこの法律がどのような形で、我々の生活だったり、我々の権利みたいなところに、影響されるのかってのがまだちょっと肌感でピンと来ていないので、エスムさんと同じように、まだ賛成反対って言うのははっきりはしていないんですけれども、先ほどおっしゃられていたように、LGBTだったり、それに紐付く同性婚訴訟、トランスジェンダーの方の性別移行に関する色々な判決だったり、今年はほうんとに様々な法的なところでの、動きっていうものが進んでいて。実際それって今までは、訴状にも上がらないようなこと、市民運動だったり、これからどうにかしようぐらいの感じだったものが、少しずつ、その法律に則って、何かしらの結論が出たりみたいなところが、進んできてはいると思うので、ほんとに一つ一つの訴訟だったりを注視しながら、こうやってちょっとずつ、社会って変わっていくんだろうなっていうのを、そのターニングポイントを見ている感覚ですね。

ブルボンヌ :今ね、ドリアンさんが同性婚訴訟も、そういうオフィシャルな部分で、こう、つまびらかにされることにも意味があるものの一つだっておっしゃってたんですけど、ホイみさんもね、こっちの同性婚訴訟の話もしようかなっておっしゃってたんですもんね。

ホイみさん :そうですね、この数年来、集団の訴訟が起っていて、各地裁、高裁でですね、今まさに審議が進んでいると。で、2023年は、年明けにね東京の第2審(があって)、2個目のやつが判決待ちなんですけど、基本的には、各拠点の地方裁判所では、判決が出そろって、大阪地裁以外は基本的に現状の状態は違憲状態だという違憲があって。

ブルボンヌ :こう、違憲とはっきり出たのが2件、違憲状態という文言で出たのが2件ということですね。

ホイみさん :そう。なので、理解増進法も理念法なんですけど、最終的にはね、我々男性同性愛者というところでいくと「結婚の平等」、そこも民法が変わるっていう、制度になるっていうところが一つの究極的なゴールと僕は認識してるんですけども。それに向けてね、LGBT理解増進法で底上げしつつ、(同性婚訴訟)最高裁判決が出るというところまでいって、もう立法しなきゃダメだよという、両面で変えていき、究極的のゴールに向けて進んでいく…。これね、ほんとに長い戦いというか、5年とか全然平気でかかる戦いだと思うんですけども。とにかく、最前線で戦ってる皆さん、団体を応援しながらですね、盛り上げていく必要はあるなと。

ブルボンヌ :訴訟そのものは、多分、最高裁にいって結果が出るのは、5年も待たないとはいわれてるんですけど、ただ、そのね、判決を受けて社会がどう動くかは別問題だもんね。

八方不美人 :そうなんですよね。

ブルボンヌ :あの、ほんとに、しょうもないこと聞きますけど、ホイみさん自身は同性婚したいんですか?

ホイみさん :そうなんですよ、あの、私今、国の制度ができるか、自分に彼氏ができるかの戦いになってるので(笑)。

エスムさん :そうよね(笑)。

ホイみさん :万が一国の制度が先にできたら、ちょっと見てらんない状況です(笑)。

ブルボンヌ :そう!?そんなことによ、別にね、恋する準備ができたくらい思っても良いじゃない。

エスムさん :私たちほんとにね、マリッジフォーオールの活動とかすごい応援しているんですけども、すごい、アンビバレントにね(笑)。

ホイみさん :そうそうそうそう(笑)。

エスムさん :なんか、一方で、同性婚が成立して幸せになるカップルを見るのが今、辛いみたいな(笑)。

ブルボンヌ :やっぱりまだ、その辺は素直に喜べないマインドなんですか?

八方不美人:(笑い)

ホイみさん :だから、あの早くね、素敵な~殿方と巡り会って、もう万全な状態で、マリフォーの活動を応援してね、この立法に向けた支援をしていきたい(笑)。

ドリアンさん :三人で等しく応援しよう?!(笑)

エスムさん :だからね、わたしとホイみさんがね、全力でなんの迷いもなく応援できるように、ぜひ私たちにパートナーをよろしくお願いします(笑)。

ドリアンさん :公共の電波使ってなに言ってるのよ、あなたたちは!

一同 :(笑い)

ブルボンヌ :やっぱ自分に、結婚の可能性がないと、あんまり他の人が結婚できるようになることを応援しづらいもの?

エスムさん :あのね、そこは私は全面的に応援してるんですけども、ただ、なんか…どっかで人ごと感?

ブルボンヌ :あ~、それは若い世代もよく言っていて、やっぱ長年住んだ、よくその、同性婚とかで保証されないと起こりえる不幸の途中でね、パートナーが急な…私なんかは身近でほんとに経験したから、そういう困難があるからこそ保証が必要だってのはわかるんだけど、そこまで付き合ったこともないしって人には、やっぱり必要性が感じられないって言うのはよく聞く話だもんね。だから、そういう意味では、日本のゲイカップルがある程度長年付き合ってますとか、もう何か片方にあったときには、引き裂かれるのは辛いですって思えるような人たちが、必要性をようやく感じ始めた、熟した世代になってきた。

ドリアンさん :そうね~。

エスムさん :確かに確かに。

ブルボンヌ :この難しいお話しから始まったけど、結果ね、皆さんにお相手ができると、より心から求められるというリアルなお話しにもなりましたけどね(笑)。

エスムさん :切実にね(笑)。


いかがだったでしょうか。

12/23のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、八方不美人をお迎えして「FIND YOUR COLORS的、2023年振り返り」をしました!

最近では、LGBT理解増進法が制定されたことや、同性婚や戸籍上の性別変更に関する裁判が行なわれていることなどから、変化のど真ん中にいるなと感じます。そんな中にいると、これからどうなるか不安を感じつつも、すこしわくわくして未来に期待したくなったりします。

まだまだ、変化を身の周りで実感するのには時間がかかるかもしれませんが、2024年もできることをやり続けていきたいなと思います!

今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。

また次回もお楽しみに♪

12月23日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDeeにて配信しています。

AuDee

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