＜1/27放送＞ゲスト：木津毅（ライター）| みっつん（ふたりぱぱ）
InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。
1/27（土）のゲストは、ライターの木津毅さんに 1/31から限定上映される映画『ペットショップボーイズ・ドリームワールド』＆ 2/9から公開の映画『ファイアバード/firebird』を紹介していただきます。
そして後半は、先週に引き続き、スウェーデン人と日本人の同性婚ファミリーYouTuber「ふたりぱぱ」から、みっつんさんをお迎えします。
レインボートピックス
世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
今回は、ライターの木津毅さんに1/31から限定上映される映画『ペットショップボーイズ・ドリームワールド』＆ 2/9から公開の映画『ファイアバード/firebird』を紹介していただきます。
・『ペットショップボーイズ・ドリームワールド』
ペットショップボーイズのデビュー40周年を記念し、2023年7月7日に行われたツアー「DREAMWORLD」のコペンハーゲン公演の模様を映画化した。往年のファンからレジェンドを見に行く若い世代にも楽しめる内容になっている。
・『ファイアバード/firebird』
1970年代後期、ソ連占領下のエストニアを舞台とした実際にあった話しをもとにしている。二等兵セルゲイが、上司のロマンという男性に恋に落ちる物語。ゲイの恋愛が絶対的にタブーとされていた時代の許されない恋愛の話。
エストニアで初めて上映されたゲイの映画である点が注目を集めている。
THINK ABOUT THE FUTURE
様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、先週に引き続き、スウェーデン人と日本人の同性婚ファミリーYouTuber「ふたりぱぱ」から、みっつんさんをお迎えします。
この記事では、スウェーデンで暮らすみっつんさんが、お子さんを日本の学校へ3ヶ月留学させたときのお話を抜粋します。
お子さんを日本に留学させた話
ブルボンヌ :Youtubeを見て下さってる方達は、本当に色んな側面からファンがついていて、書籍とかね、それ以外の今のみっつんの表現活動も色んな形で応援される状況になってるということだよね。
みっつん ：そうですね。
ブルボンヌ ：はい、まあ他とは比較できないんだろうけど、みっつんがその形を作って、こう今楽しんでいて、発信、世界中にできているってことに対して、どう？パパ二人暮らし。
みっつん ：えー、あんまり意識したことがなくて。特にスウェーデンだと、ほんとに自分がゲイであることを忘れる生活なんですよ。
ブルボンヌ ：それすごいよね。YouTubeとかでも、たまにそういうこと言ってたもんね。やっぱ日本って、そうなんじゃないかってバレてしまうのでは…、みたいなところが日常生活でよく考えられがちだったじゃない？当事者の人たちって。
みっつん ：うん。
ブルボンヌ ：それをバレるバレないって、意識することがなくなっていくんだ。
みっつん ：そうですね。本当にそこが、自分が経験として身についたなと、肌にしみついたなって感じがするのは、そういう海外での暮らしがあったからだと思うんですね。実は去年の4月頃から、うちの息子を日本の小学校に3ヶ月間留学させてて、日本の公立小学校にお世話になったんですけど、そのときも隠さずに言ったんですよ。ちょっと緊張はしたけど、大丈夫かなみたいな。でも、みなさん、校長先生も担任の先生もPTAの方達も。
ブルボンヌ ：へー。
みっつん ：所謂普通に接していただいて、特別扱いするでもなく、根掘り葉掘り聞かれるでもなく。まあこちらがYouTubeやってて、もしかしたら知ってた方もいらっしゃったかも知れないっていう効果はあったかも知れないですけども。こちらが普通に、堂々とっいうのも変だけど、堂々とする必要もなく、ただただ、親ですっていう感じで。存在するだけで、周りの方は受け入れてくれたんだなって思うし、それだけ日本の社会も変わってきた、今までの努力もあって。
ブルボンヌ ：他の子どもたちとか、他の子どもたちの親御さんとの関係も少しはある感じ？
みっつん ：あったね、PTAとか行ってたから。
ブルボンヌ ：ほんと、全然否定的な反応なく。
みっつん ：そうですね、小学校1年生ってのもあったんですけど、たまたま担任の先生がよかったらスウェーデンの授業やってくれませんかって、1時間丸投げされたこともあって(笑)。
ブルボンヌ ：スウェーデンの文化とかをお伝えするみたいな。
みっつん ：そうそうそう。色んな国があるんですよって授業が丁度あるので、そこで、息子さんが今きてるし、その国の話しをしていただけませんかってことで、1時間授業を、45分かな、お話をしたんですけど。
ブルボンヌ ：あら、嬉しい。
みっつん ：そのときも、うちのYouTubeの映像を流してもいいってことだったので。
ブルボンヌ ：じゃあ、パパ二人の映像を子どもたちも見て。
みっつん ：そうそう。まあその前から本人も言ってるし、そしたら何か、○○君はパパが二人いるんですよ、こんな感じで生活してますって言ったら、うちの息子と仲良くしてくれた友達が、「あ！僕知ってる！42歳のパパと○○歳のパパでしょ！」って年齢で区別されたの(笑)。
ブルボンヌ ：先週エイジレスでリカちゃんは通してるって言ってたのに(笑)。
みっつん ：たまたまその子と登校が一緒になって、聞かれてたのね、その前に。何歳なのって。子どもってすぐ聞くじゃん？
ブルボンヌ ：そこが大事だったのね。
みっつん ：そう、で、パパ二人がいるって知ってるから、そのときにぼくは42歳だよって言ったら、もう一人のパパは？って普通に聞いてくるの。
ブルボンヌ ：面白～い。
みっつん ：で、リカのことを何歳だよって言ったら、それをずっと覚えてて、そのぼくが授業をしたときに、「知ってる！何歳と何歳のパパでしょ」みたいな(笑)。
ブルボンヌ ：なんかさ、そのお友達にとってはさ、男同士のパパかどうかより、何歳と何歳ことの方が重要な記憶なんだね。
みっつん ：そうそうそうそう。
ブルボンヌ ：あー、なんかいい話。よくさ、こういう話しをね、まだほとんどチャレンジできてる人少ない中で、そういう話しをちらっと聞こえると、ちょっと意地悪な匿名のコメントとかでさ、そんなのは子どもが絶対にかわいそうな目に遭ってっていうことって言ってくる人が絶対にいるじゃない。
みっつん ：いじめにあうとかね。
ブルボンヌ ：そう、でも現場では、言うほどそんなことないっていう声の方が聞いていて、今のみっつんの話しも、なんか、そんな楽しい受け入れ態勢になってんだって思った。
みっつん :そうそう、まあなんかいじめとかっていうのはどんなことでも起きうることだし、別に父親が2人だろうが、ホクロがここにあるだけでいじめる人はいる訳だし。
ブルボンヌ :そうよね。
みっつん :一番大事なのは、そういうことが起きた時に、これからうちの子も起きないとは言えないから、そういうことが起きた時に、どうやってその子供をケアしてあげるか、どうやってそのイジメをなくす方向に、周りの大人が持っていけるかってことを考えることの方が大事なので、だから、子どもを持たない方がいいっていう理由にならないって僕は断言できますね。
ブルボンヌ :めちゃくちゃかっこいい！
いかがだったでしょうか。
今週のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、～についてお話をしていただきました。
今週のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、ライターの木津毅さんに 1/31から限定上映される映画『ペットショップボーイズ・ドリームワールド』＆ 2/9から公開の映画『ファイアバード/firebird』を紹介していただき、スウェーデン人と日本人の同性婚ファミリーYouTuber「ふたりぱぱ」から、みっつんさんから子育ての話や、舞台俳優として出演するうずめ劇場第40回記念公演『地球星人』のついてお話をしていただきました。
今回のTHINK ABOUT THE FUTUREの中で、「子どもがかわいそうな目に遭う」という世間の心無い少数派の意見に対して、いじめが起きるから子どもを持たないという考え方ではなく、いじめが起きた時にどう子どもをケアするのかが重要という話がすごく印象に残りました。
いじめに限った話ではなく、理不尽なことってたくさんあると思っていますが、「〇〇が起こるからダメ！」という考え自体すごく悲しいものだと思います。理不尽なこととか、嫌な思いをすることがないようにするのはもちろんですが、それが起きた時にどうするかを考えて行動する、という視点はできる限りいつも持っていたいなって思います。
今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。
また次回もお楽しみに♪
1月27日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDdeにて配信しています。
AuDee
