特集

<5/18放送>ゲスト:ミヤタ廉(LGBTQ+インクルーシブディレクター)| 長谷川ミラ(モデル・ラジオナビゲーター)

#Find Your Colors

InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。
5/18(土)のゲストは、LGBTQ+インクルーシブディレクターのミヤタ廉さん。後半は、モデル・ナビゲーターの長谷川ミラさんをお迎えします!

レインボートピックス

世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
今回は、LGBTQ+インクルーシブディレクターのミヤタ廉さんに、NETFLIX版『シティーハンター』についてお話していただきます。

<シティーハンター実写化にあたって>
漫画家北条司先生の代表作「シティーハンター」をNETFLIXで日本初実写化。ミヤタ廉さんは、LGBTQ+インクルーシブディレクターとしてシーンのチェックやキャスティング協力等で参加。1985年~1991年の連載ということもあり、原作の世界観やコメディア要素は描きつつ、今の時代に合わせた見せ方を本作品で提案したとのこと。

①新宿の歓楽街のお店
冒頭でダイアナ・エクストラバガンザさんが登場するシーンでは、新宿が舞台となっていることからゲイバーの案が出ていたところを、ダイアナさんをママ役にし、”ママと女性スタッフのお店”という現代風の設定を提案。

②クラブのダンスシーン
ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダさんが登場するクラブのダンスシーンでは、ヴォーグダンスを演出として提案し、よりリアリティを持たせるためにダンサーや実際にクラブで遊ぶ人をキャスティング。


原作の時代背景をふくめた世界観を大事にしつつも、若い世代、世界配信のNETFLIXで海外の人が見ても違和感がない表現にしたとのこと。

※LGBTQ+インクルーシブディレクターとは
映像作品、小説、漫画などでLGBTQ+のキャラクターが描かれる場合に、キャラクター設定や、当事者以外の方たちが誤解した形で表現している部分の修正、俳優のセリフや所作への指導などを行う。

THINK ABOUT THE FUTURE

様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今回は先週に引き続き、モデル・ラジオナビゲーターの長谷川ミラさんをお迎えして、ミラさんの活動についてお話しいただきます。
この記事では、ミラさんのNPO法人での取り組みや、社会に対する活動についてのエピソードをご紹介します。

ブルボンヌ:ミラちゃん実は発信みたいなことに関しては、もう法人立ち上げて代表取締役なのね。

長谷川ミラ:そうなんです。株式会社jamという会社の代表取締役で、主にここでは制作コンテンツや自社アパレルの運営だったりとか、動画クリエーターが副社長にいるので、その子と企業さんの店舗ムービーを作らせてもらったりとか、某海外大企業さんの車椅子スポーツのアスリート方の特集など、商品というよりかは人に焦点を当てた動画コンテンツ作ったりしています。

ブルボンヌ:そっか、ミラちゃんがファッションに強いモデルさんの面と、社会問題に強いコメンテーター面があるから、そこが重なるようなコンテンツも多いんだ。

長谷川ミラ:そうですね。想いとしては普段の発信は消費者、国民ユーザーに向けてのもので、あとは自治体とか国とかにアプローチするもの。そして企業から変えれるもの。やっぱり国民ばっかりが声をあげていても自治体とか国が動いてくれないと変わらないし、国ばっかり動いていても国民が興味持ってないと、やっぱり三者間で動いていかないといけないと思ってたので、そのうちの1つで企業を立ち上げて、いちビジネスとして社会課題の解決につながったらいいなというところです。
あと、その会社と六本木に合同会社ノーフィルターという会社の共同代表やってるんですけど、UMと書いて「アムカフェ」っていう六本木交差点から徒歩1分位の場所にカフェをやらせてもらっていて。Z世代の若者向けに発信していたところ、ほんとに多くあった声が「日本がどんだけ今やばいかわかったけど、せっかくこういった情報に触れても、学校で話したら意識高い系ってくくられるし、家に帰っても親とはいえ、世代が違う大人だから全然理解してもらえなくて」って。

ブルボンヌ:先週もミラちゃん自身がフェミニズムTシャツを着てたら「そんなの日本じゃうまくいかないよ」ってお父さんから言われたって。

長谷川ミラ:そうです!だからそれにすごく共感して。こういう問題ってアウトプットの前に話すことが大事じゃないですか。

ブルボンヌ:ブレインストーミング的なことってすごく気づきを得られるよね。

長谷川ミラ:そうです。ディスカッションみたいな。だからそこの場が特に日本の教育だけ受けてると無いじゃないですか。白黒はっきりさせるみたいな。

ブルボンヌ:海外ってディベートの文化がちゃんとあって、全然自分が思ってないことでもそっち側をもし語るならどう言えばいいかみたいなトレーニングがあるけど、日本って自分の思いを言葉にする練習ってほとんどしないよね。

長谷川ミラ:今聞いたら、だんだん教育も変わってきて増えてきているので、超下の世代は心配していないんですけど、私より若干下の、多分10個下くらいまでは不安だっただろうなって。

ブルボンヌ:その世代の子達はやっぱりまだ自分の思いを発することが得意じゃないのかな。

長谷川ミラ:たとえば私はSDGsっていうものは教育で受けてないので、でも10個以上下の子達は全然受けてたり。というのもあって、自分自身がもっと社会について考えなきゃなと思ったきっかけが、イギリスでカフェにいた時だったんですね。カフェのエピソードがいくつかあって。例えばその当時ブレグジットの最中で、「するか、しないか」というところで、どこに行ってもあなたは賛成派?反対派?って結構聞かれて。空港から降りて、自宅に戻るってなったときに、タクシーの運転手さんに「君はどこから来たの」って言われて、「日本人よ」と言ったら「じゃあ君は日本人としてこのブレグジットに対してどう思ってるんだ?」って聞かれて。この人今私が日本人って言ったの聞こえたのかなっていうくらい(笑)回答に困ってたら「この国に住んでるんだろう?ここで学んでるんだろう?じゃあそれは君にも関係することだから。」って言われたんですよ。

ブルボンヌ:タクシーの運転さんという職業の方がそれだけ社会的なキーワードを、しかも国籍を持ってない人にとっても社会問題だから一緒に語ろうよって言ってくれる空気自体が、日本ってそういうことない気がするんだよね。

長谷川ミラ:特にタクシーの運転さんってありましたけど、まさにその大企業で働いてる人というよりかは、タクシーの運転手さんのようないわゆるEUの中でも貧困国と言われる国の方々が、イギリスに職を求めて郵便配達だったりたりとか、まさにタクシーの運転手とかドライバーさんとか、そこが人手不足になっちゃってるんですけど、彼らに実は1番直結してた問題だったみたいで。インフラを支えてくださってる方々が、そういうふうに問いかけを若者にしてくれたりとか、あとはカフェであったのは、隣のカップルが、片方離脱派で片方は残留派で、喧嘩になるんじゃないかな!?と思いながら…(笑)

ブルボンヌ:色んなカップル別れたんじゃない?(笑)

長谷川ミラ:と、思うじゃないですか。でも「私の叔母はここに住んでるから」「僕の企業は離脱したらここに引っ越さないといけないんだ」とか、話していて、オチ何になるのかなと思ったら「だけどまあ、I love you. Let’s go.」みたいな感じで。

ブルボンヌ:最終的に欧米のオープンな愛情表現でオチがつくのがいいよね。

長谷川ミラ:とってもそうなんですよね。そういった経験がもっともっといっぱいあって。カフェでカジュアルに政治の話題ができる空気感ってすごい大事かもと思って。運営しているUMカフェっていうところだと、もともとコミュニティスペースとか会員制とかいろんな形を考えたんですけど、あくまでも美味しいご飯と美味しいコーヒーを飲みに来てくれた方がいろんな意見を言った時に否定されずに、ディベートじゃないですけど「あなたはこう思うんだ、がいいね!私はこう思う。そうなんだ」って話しやすい空気作りっていうのしたいなぁと思って作りました。

ブルボンヌ:ゲンロンカフェとかも伺ったことはあるけど、あそこだとガチガチにちゃんと考えますよって最初から見えて、あれはあれで大事なんだけど、よりライトに少し社会問題語れるような空間いいよねって感じで作ってくれてるのね。

長谷川ミラ:そうですね。なので位置も位置なので、フラッと入ってくださるサラリーマンの方もいますし。カフェの中が、全部椅子テーブルって同じ高さじゃなくて、もちろんワーキングスペース風な感じの椅子とテーブルもあるんですけど、ちょっとジャングルジムっぽくなっていて、上の方に座りたい人は座ってもいいし、ハンモックみたいなのもあるので寝てる子もいるし…みたいな。

ブルボンヌ:え、すごい。じゃあ私1番上で女装で…(笑)

長谷川ミラ:是非!(笑)いろんな高さで人がいるとコミュニケーションしやすいかなと思って。

ブルボンヌ:その空間の画だけでも、人の多様な感じとかそれぞれ自分のスタイルがあるんだよっていうのが伝わるもんね。日本のスクエアな感じってさ、ある意味昔の日本の企業戦士感を際立たせる画でもあったりするもんね。

長谷川ミラ:そうですね。そこで私自身がものすごくカフェで利益を上げたいわけではなく、お金がある人がお金を落とせばいいっていうふうに思っていて。でもどうやったらそういう仕組み作りができるかなと思ったときに、メンバーの1人がニューヨークにあるっピザステーションっていうピザ屋さんがあるじゃないですか。あそこは買うときに例えばピザ2って頼んで、でもその人が1枚しか食べないってなったらポストイットにピザ1に書いてそれを壁に貼るんですよ。そしたら例えばホームレスの方とかキッズが来た時にそのピザ1枚をあげて、という取り組みをしてるところが結構あって。つまりは自分には余裕があるから、誰かのために、というのを食事という形で貢献していて、それめちゃくちゃいいねとなって。六本木という場所もあるので、「皆様!特にロレックスをつけてらっしゃる大人の皆様!是非一枚500円のチケットを若者にいかがですか?」っていうので、シェアラブチケットというのをやっています。なのでうちではタダで楽しめます。

ブルボンヌ:素晴らしい。それすらも来たおじさんが、あ、こういうことって今日本でもカフェでやってるんだって気づきを与えられるだけでも変わることあるだろうしね。

長谷川ミラ:そうなんですよ。会話しなくても雰囲気で伝わればいいなと思って頑張ってます。


いかがだったでしょうか。

今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。

また次回もお楽しみに♪

5月18日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDeeにて配信しています。

AuDee

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