「#0727杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議」でのスピーチの全文を掲載します

TRPも参加を呼びかけた「#0727杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議」は終了しました。約5,000人が集まり、共に抗議の声をあげました。TRPの代表者もスピーチをする機会をいただきました。以下に、スピーチの全文を掲載します。
これで終わりということではなく、制度化・立法化も含め、性的指向や性自認のいかんにかかわらず、すべての人が自分らしく誇りを持って、生きていくことができる社会の実現を共にめざしていきましょう。

以下、スピーチ全文

みなさん、こんばんは。東京レインボープライドの堂本とonです。
この場において、貴重な発言の機会をいただいたことに感謝を申し上げます。
ありがとうございます。

私たちは、毎年ゴールデンウィークの時期に、性的指向や性自認のいかんにかかわらず、すべての人が自分らしく誇りを持って生きていくことができる社会の実現を目指して、プライドパレードを開催しているNPO法人です。
「Love&Equality すべての愛に平等を」と題して行った今年のパレード会場には15万人を越える方々にお越しいただくことができました。

そこにはLGBT当事者だけではなく、その友人やご家族、また与党、野党ともに多くの政治家の方々にもお越しいただきました。

「性的指向や性自認などによって差別されることのない社会を実現していきましょう!」

「そのための制度化・立法化を進めていきましょう!」

と与野党を越えて熱く話してくださる政治家の皆さんの姿を見て、セクシュアル・マイノリティに対する社会の理解が進んで来ていることを実感し、一当事者としても、団体としても非常に嬉しく胸が熱くなる思いでした。

そのような中、今回、自民党の杉田水脈衆議院議員が『新潮45』8月号で発表した『「LGBT」支援の度が過ぎる』と題した論考には、怒りや悲しみを越えて言葉を失うものでした。
「生産性」という基準で、生きている価値のある人間と価値のない人間を選り分ける優生思想につながる杉田議員の言説に、私たちは断固として抗議します。

杉田議員の発言で排除されるのは、性的マイノリティだけではありません。
子どもがない方、老いた方、障害のある方など、全てのマイノリティの権利を踏みにじる発言です。みずから選んだ境遇でもないのに「生産性」を基準に排除するこの暴言は、国会議員としての資格を大きく問われるべき重大な問題です。

本来であれば人々の生きづらさに寄り添い、苦しみの声を丹念に拾い、少しでもその生きづらさが解消されるよう活動するのが政治家の責務ではないでしょうか。
様々な意見は尊重されるべきですが、杉田氏の論考は明らかな事実誤認が多数見られ、これは「多様な意見のひとつ」ではなく、間違いです。
またその中で「メディアが多様性を発信することで不幸な人を増やしかねない」とも言っていますが、同性愛者を不幸にしているのは、杉田氏のように無理解なまま繰り返される発言に他なりません。

「普通」という名の暴力に、今もどれだけ多くの人が傷つけられていることでしょうか。

杉田議員の発言は、自民党の特命委員会の皆さん、超党派の議員連盟の皆さんをはじめ、与野党を越え今まで私たちを応援して下さった多くの政治家の方々、また全ての人々がこれまで積み重ねてきた努力を踏みにじる行為です。右や左という次元をはるかに逸脱しており、憲法にも国連人権規約にも反する暴挙です。

今回の杉田議員の言説に、私たちは断固として抗議し、本論考の撤回と真摯な謝罪を求めます。
また、憲法が保障する基本的人権の理念、そして自由民主党が掲げる理念や政策にも反する論考を発表した杉田議員に対し、自由民主党には厳正なる処分を行うよう要望します。

最後に、今回の杉田議員の「言葉」で傷ついた多くの仲間たちに、励ましの言葉を送って、終わりにしたいと思います。

あなたも私も、「生産性」という基準で価値をはかられるような存在ではありません。
存在そのものに、価値と尊厳があるのです。

「らしく、たのしく、ほこらしく」、
胸を張って、ともに生きていきましょう!

ありがとうございました。