【解説】誰にもある「無意識の思い込み」 アンコンシャスバイアスとは?
こんにちは。教育啓発事業の森です。
NPO法人東京レインボープライド(以下TRP)では、昨年より法人向けDEI eラーニングの開発を進めております。
TRPのDEI eラーニングは、「知るだけでなく、実践に移せること」「自分ごと化しやすいこと」を大事にしています。「多様性という言葉は知っているけど、ぶっちゃけ自分には関係ないと思う」と思っている従業員の方、みなさんの企業や団体でもいらっしゃいませんか?普段の生活の中でDEIについて意識するきっかけがないと、なかなか自分ごと化するのが難しいのも無理はありません。私たちのeラーニングは、どんな方でも自分とのつながりを感じ、行動に移せることを目指して開発を進めています。
本記事では、eラーニングのモジュールで取り扱う「アンコンシャスバイアス」の代表的な例をいくつかご紹介します。
TRPのeラーニングでは職場でよくあるアンコンシャスバイアスの種類を具体的な事例やワークとともに学習していきます。ご興味がある企業・団体の皆様はぜひご覧ください。
職場で気をつけたい「無意識の思い込み」
私たちは日々、さまざまな判断をしながら仕事や生活をしています。そのときに無意識のうちに影響しているのが「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」です。
アンコンシャスバイアスとは「明言されていないにも関わらず、自分で無意識のうちに生じるものの見方や考え方」を意味します。今までの経験を基に物事に対して推測し素早く判断することは自然な脳の働きです。しかし、ときにその思い込みが、公平な判断や多様な人材の活躍を妨げてしまうことがあります。
職場では採用、評価、チームでの意思決定など、さまざまな場面でバイアスが影響する可能性があります。今回は、職場で見られることの多い3つのバイアスを紹介します。
①ステレオタイプ
ステレオタイプとは、特定の属性に対して固定的なイメージを当てはめてしまうことを言います。
例えば職場で次のような思い込みにもとづく発言を見聞きしたことはありませんか?
- 若い人はITに強いはず
- 子育て中の女性社員はキャリアよりプライベートを優先したいだろう
- 外国籍の社員は日本の職場で求められるマナーをよく理解できていない
こうした思い込みは、本人の能力や希望とは関係なく機会を制限してしまうことがあります。
②類似性バイアス
類似性バイアスとは、自分と似ている人を無意識に好意的に評価してしまう傾向のことを言います。
職場においては、次のような場合が当てはまります。
- 出身大学が同じ応募者に対し好感を持ち、面接で高く評価する
- 自分と似たキャリアを経験した部下を高く評価する
- 価値観が似ている同僚が出した意見を、他の従業員と比べてより受け入れる
共通点があることでコミュニケーションが円滑になるというメリットもありますが、採用や評価といった大きな意思決定が求められる場面では、共通点だけで評価していないかを一度立ち止まって考えることが重要です。
③権威バイアス
権威バイアスとは、地位や肩書き・経験がある人の意見を、無意識に正しいと感じてしまう傾向のことを言います。
職場においては、次のような場合が当てはまります。
- 上司が言った意見だから疑問を持たずに受け入れてしまう
- 経験年数が長い人の判断はきっと正しいだろうと思ってしまう
- 会議で役職者がした提案をそのまま採用する
経験年数や専門知識は関係ない、ということではなく、経験年数や上位役職者であることそのものが判断の基準になっていないかと振り返ることが重要です。誰の意見や発言であったとしても、内容に目を向けるようにしてみましょう。
おわりに
本記事では、TRPが提供するeラーニングeラーニングのモジュールで取り扱う「アンコンシャスバイアス」の代表的な例をいくつか紹介しました。
eラーニングのモジュールでは、バイアスの紹介に限らず、職場での具体例を通して自らアンコンシャスバイアスに気づけるようになるワークに取り組んでいただけます。
一度試してみたい、という方はぜひお問い合わせください!お待ちしております。
eラーニングについて問い合わせする執筆者:森さえこ / 教育啓発事業部