【活動記録】ユース世代のLGBTQ+コミュニティ「YouthProject」の活動と展望
こんにちは。コミュニティ・ウェルネス事業部 YouthProject共同代表の中島幸乃です。
2024年10月より、29歳以下のユース世代を対象としたLGBTQ+コミュニティ「YouthProject」の運営を行っております。
本記事では改めて、コミュニティ発足の背景や現在の取り組み、ユース世代の一大イベント「Youth Pride」、そして私たちが見据える今後の展望についてご紹介します。
同世代がつながり、「連帯」を軸に生まれたYouthProject
YouthProjectは、「ユース世代のLGBTQ+をSOGIEで悩ませない」というビジョンを掲げて活動しています。
現代は、インターネットやSNSを通じて多様な情報にアクセスできる一方で、世代間の価値観ギャップや、身近な人に相談できない孤独感といった課題は、ユース世代が直面している現実です。 特にSOGIEに関する悩みは、環境や地域によっては「話せないもの」「一人で抱えるもの」になりがちです。
私たちが大切にしているのは、世の中にある相談窓口やサポートといった「支援」の形ではなく、同じ時代を生きる同世代の仲間としてつながり、「連帯」していくことです。
SOGIEに起因する悩みを、孤独なものから「未来を拓くための悩み」へと変えていく。そのために、ユース世代自身の視点で社会構造的な課題を可視化し、解決を目指す場としてYouthProjectを立ち上げました。
交流・全国連携・Youth Prideという実践
YouthProjectの主な活動は、月1回の交流会、全国プライドパレードを巡るLocal Tour、そして年に1度開催するユース世代のプライドイベント「Youth Pride」です。
交流会は、対面とオンラインを併用し、心理的安全性を大切にしながらも、「楽しいからまた来たい」と思える場づくりを意識しています。安心できるだけでなく、自然と笑顔や会話が生まれることも、継続的な参加につながる大切な要素です。
またLocal Tourとして、大阪・九州・名古屋・札幌など各地のプライドイベントに参加し、東京以外の地域に住むユースとのつながりを育んできました。地域ごとの課題や工夫に触れることで、活動の視野も大きく広がっています。

これらの活動の集大成が、6月の「Tokyo Pride」内で開催する「Youth Pride」です。2025年は約1,300名が参加・来場し、ユース世代の大きなうねりを感じる場となりました。
2026年は「One Friend, One Love, One Future」をテーマに掲げ、全国から集まった仲間たちが、出会いとつながりを確かなものにできる場を目指します。

さらに、活動を支える「組織づくり」にも注力してきました。面談を経て選ばれた20名のプロジェクトメンバー(中核メンバー)が、SNS運営、コミュニティ管理、イベント企画の3チームに分かれて運営を主導しています。登録者100名を超えるコミュニティメンバー向けには限定掲示板を設け、日常的な交流の基盤も整えています。


広がってゆく、ユースのポジティブな連鎖
毎月開催している交流会の満足度は95%を超え、リピート率は約8割に達しています。
しかし、私たちが最も価値を感じているのは、数字だけでは測れない変化です。
Local Tourで出会った参加者が中核メンバーとして活動に加わったり、YouthProjectでの経験をきっかけに、名古屋で新たなユース団体を立ち上げたメンバーが生まれたりと、ポジティブな連鎖が各地に広がっています。
全国に点在していたユース世代の声がつながり、ノウハウや経験を共有し合う「ハブ」としての機能が育ちつつあることに、私たち自身も大きな可能性を感じています。
ユース世代にSOGIEで悩ませない社会へ
私たちは今後、「日本最大のLGBTQ+ユースコミュニティ構築」「全国規模での連携」「心理的安全性の担保」を重要な目標に掲げ、活動を続けていきます。
特に都市部以外では、ユース層を対象とした恒常的なコミュニティが不足しているのが現状です。YouthProjectはTRPの一事業として、居住地を問わず参加できる持続可能な基盤を提供することで、この課題に向き合っていきます。
ユース世代がSOGIEで悩まされることなく、自分らしい未来を描ける社会の実現に向けて。
私たちの活動に、今後もぜひご注目ください。
執筆者:中島幸乃 / コミュニティ・ウェルネス事業部 Youth Project 共同代表