＜12/16放送＞ゲスト：坂巻はるか（イーベイ・ジャパン株式会社）| シオリーヌ（助産師YouTuber）

InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。

12/9（土）のゲストは、LGBTQ+向けのメディアサイト「newTOKYO」編集長の村上ひろしさん 、後半は、性教育を様々なスタイルで発信する助産師YouTuberのシオリーヌさんです。

レインボートピックス

世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。

LGBTQ+向けのメディアサイト「newTOKYO」編集長の村上ひろしさんに、「LGBTQ+層の割合は9.7%というデータ」について伺いました。

〈「LGBTQ+層の割合は9.7%というデータ」について〉
電通グループが、6月に行なった全国の20歳～59歳までの5万7000人が対象とした調査。過去4回行なわれており、今年は、非当事者に関連するアンケートが実施された。
他にも、LGBTQ＋の子どもを持つ親や地域での当事者層の方の住みやすさ等についても調査が実施されている。
2018年、2020年の大規模調査では、LGBTQ+層の割合が8.9％だったのに対して、今年は9.7％と割合が増加した。
ラジオの中では、この増加に対して、「昨今のメディアの発信やニュースとかいろんな要因があり、自分自身の性自認や性的指向への気づきが進展した」という捉え方から、ブルボンヌさんが講演を行なったときの経験や、LGBTQ＋の方を取り巻く環境の変化と課題、アライの存在の拡がりなどについてお話ししています。

電通グループ大規模調査：https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001046.html

THINK ABOUT THE FUTURE

様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、性教育を様々なスタイルで発信する助産師YouTuberのシオリーヌさんをお迎えして、主な活動であるYouTubeについてたっぷり伺いました。この記事では、性教育をYouTubeで投稿しはじめたときの周りの反応から、性について真面目に話すことの性差についてのお話しを紹介します。

性について真面目に話すことの性差

ブルボンヌ　：性ってテーマだと、逆にシオリーヌが切り開いてくれたぐらいに、今までは、なかなか伝わってなかったり、言いづらかったってことは、YouTubeとかで発信すると、そうやってカジュアルにつく反応の中には、否定的なものとかもあったりはした？

シオリーヌさん　：そうですね、性教育っていうのを最初にやり始めたときは、もうほんとに、「よく顔を出して女の人がそんなこと普通にしゃべっちゃいますね」みたいな、そういうビックリ的なコメントも結構届いてました。あと一番、グサっときてたのは、オンラインセクハラの多さがすごくて。

ブルボンヌ　：ああ、そう。

シオリーヌさん　：「実技指導しに来てよ」とか、「自分の性体験話して」とか、いきなり、下半身の写真送られてくるとか、そういうのめちゃめちゃ多くって。

ブルボンヌ　：ええ～！？

シオリーヌさん　：なんか、ほんとに性教育足りてないんだな～っていうのをより感じるというか。こういう話を公の場でしてる人＝アダルトコンテンツみたいな、捉え方をすごいされることには、まあ、そういう反応もあるだろうな～っていうちょっとした納得感と、でもやっぱり嫌なので、嫌だなと落ち込む気持ちと、もう色々ありましたね。

ブルボンヌ　：うわ～、だって、シオリーヌがそうじゃないことを前面に出して、語ってるのに、性って言う言葉だけで、この人にはそういうこと言って良いんだみたに思われちゃうんだ。

シオリーヌさん　：性教育、なんかエッチなこと、みたいな、そういう反応、すごく多かったですね。

ブルボンヌ　：あ、それで思い出したんだけど、こないだも性にまつわる番組を公共放送でやってたときに、女子のね、出演者さんは、すごく、その、まさに性教育とか情報としての性として、堂々と語れるのに、どこかね、男性の出演者さんは、ちょっとにやけた感じとか、もう性のことを語ること自体が、こう酒場で同性同士で話してる下ネタの方のイメージに寄っちゃうんだなっていうのを、その表情を見てて思ったんだよね。

シオリーヌさん　：たしかに、ちょっとこう茶化す雰囲気をまとわないと、話せない感じの雰囲気はあったりしますよね。

ブルボンヌ　：そうなの。そう。

シオリーヌさん　：性教育を伝えながらも思うんですけど、私たちって生活の場で、真面目に普通に性の話しを聴くっていう体験が、少なすぎるんだろうなって思ってて。

ブルボンヌ　：そうなんだね。

シオリーヌさん　：そう、病院とかにかかって、子宮頸がん検診とかで係ったりとかして、先生とかと、すごい真面目な感じで性の話をする、もしくは友達とかと茶化したりとか、ちょっとふざけたりとか、下ネタについて話す。すごい真面目か、ちょっと茶化した感じかっていう、その体験はあるけども、友達とか身近な人と普通に大事な話として、世間話みたいな感じで、性の話をするっていう体験が、なかなかしづらいのかな～って思ったりします。

ブルボンヌ　：そうかも。女子も、割とそこはずっとそうだったんだ。

シオリーヌさん　：人によるのかなと思いますけど、、どうなんですかね、例えば生理のこととか、妊娠出産とか、割と辛い思いをしたり、しんどいよねっていう体験も共有できる様な、体験の当事者になることが多いと、友達とも共有したりするきっかけがあるのかもしれないですね。

ブルボンヌ　：そっか、だからだよね。その男性達は、どうしても、下ネタの笑いとかで自分の性についても語っちゃうじゃない。もちろんそれはそれでね、私たち所謂オネエも得意なんだけども、プラスそうじゃない面も性にあるよねっていうのを、そこをやっぱね、女性達の方が早くから、こうやっぱ、性にまつわる情報発信のメディアって、こう書面とかの雑誌とかでもWebでも、大体、女性達が作ってるところばっかじゃない。

シオリーヌさん　：あー、確かに。男性誌で男性が真面目に作ってる企画って、あんま見かけない気がしますね。

ブルボンヌ　：でしょ、そうなの。だから、ほんとまだまだ男性は性を、フラットには語りたくなくて、あの、やたらこうおもしろいちょっとなんか「こないだもさ～」みたいなトークでしかまだ話せない面が強いんだなとは思ってますね。

シオリーヌさん　：確かに、こういう悩みとか不安とかを開示することを情けないとか、そいう雰囲気もあるのかもしれないですね。

ブルボンヌ　：それだ！それですね。

シオリーヌさん　：ほんとはもしかしたらね、包茎とか射精障害でとか、悩んでることもたくさんあるのかもしれないんだけど、そういう男性性みたいな、そういう男らしさみたいなのを失うみたいなイメージにつながったりするんですかね。

ブルボンヌ　：丁度先日ね、この番組で男性学の田中俊之さん来ていただいたときに、まさに、他人に弱みを見せられない男性のジェンダーバイアスの問題を語ってくれてたもん。

シオリーヌさん　：でも、辛いですよね、それ。みんなで、励ましあって、慰め合ってやってこうよって思うけど。

ブルボンヌ　：全然私にもね、殿方、どんどん悩み打ち明けてくれて良いのよって。

シオリーヌさん　：ほんとに、ほんとに！

ブルボンヌ　：私が言うとまた、怪しさは出ちゃうのが怖いところですけどね。（笑）

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いかがだったでしょうか。

今週のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、村上ひろしさんをお迎えして、電通グループの大規模調査の結果について紹介していただき、シオリーヌさんからは主な活動であるYouTubeについてたっぷりお話をしていただきました。

今回のお話しは、性教育をぐっと身近に感じられるお話しだったなと感じました。LGBTQ+しかり、性に悩みを持つ人しかり、目に見えづらいものだからこそ気づかないだけで、身近にいるのかもしれないと考えさせられるようなお話しばかりでした。

データ的な話と実体験の話は、違う目線ではあるものの、それぞれ一度に聴けちゃうなんてとってもお得だなって思います(笑)

LGBTQ+に関することも、シオリーヌさんがお話ししてくれたような妊娠出産などの性の話も、人の生活にも直接関わる身近な話しだと思います。よりたくさんの人たちにとって、もっと身近な話になってほしいなって思います！

今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。
また次回もお楽しみに♪

過去の「THINK ABOUT THE FUTURE」はこちらで視聴できます！

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