<1/20放送>ゲスト:よしひろまさみち(映画ライター)| みっつん(ふたりぱぱ)
InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。
1/20(土)のゲストは、番組でお馴染み!映画ライターのよしひろまさみちさんが「アメリカの賞レースの候補作から見る業界の流れ」を番組視点でご紹介!
そして後半は、スウェーデン人と日本人の同性婚ファミリーYouTuber「ふたりぱぱ」から、みっつんさんをお迎えします。
レインボートピックス
世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
今週は、映画ライターのよしひろまさみちさんが「アメリカの賞レースの候補作から見る業界の流れ」を番組視点でご紹介いただきました。
1月23日に、アメリカのアカデミー賞の最終候補が発表されました。
そのなかで、セクシュアルマイノリティやジェンダーロールについて考えるきっかけになる映画は、『マエストロ その音楽と愛と』、『Barbie』、『哀れなるものたち』が該当する。
『哀れなるものたち』では、風変わりな外科医によって亡くなった主人公のからだに自身の胎児の脳を移植され、蘇生することから始まる。
体は大人だが新生児の主人公は、成長の過程で、早い段階から性へ目覚め、次第に「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられる。そして、ある男性とともに世界の旅行にでて成長していく物語。
主人公は、世界旅行をしながら成長する過程で女性としてではなく「人」としてどう生きるかを学んでいくという点が注目されている。
THINK ABOUT THE FUTURE
様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、スウェーデン人と日本人の同性婚ファミリーYouTuber「ふたりぱぱ」から、みっつんさんをお迎えします。
この記事では、同性カップルとして子どもを持つきっかけについてのお話しを抜粋します。
子どもを持つきっかけ
ブルボンヌ :お子様を育てようってなったのはどのタイミングだっけ?
みっつん :子どものこと考え始めたのは、ロンドン行ってすぐぐらいだったと思います。かといって、絶対子ども持つってよりも、もしかしたら子ども持てるかもって思い始めたちっちゃなきっかけが少しずつ積み重なった感じがしていて。例えば、リカ(パートナー)の妹に子どもが産まれて初めて叔父になったとか、家族の中に子どもがいる空間を体験してちょっと子ども良いかもって向こうが思い始めたりとか、友達のホームパーティーに誘われて行ったら、その友達の同僚が子ども連れてきてて、女性同士のカップルだったとか。目の前にそういう人たちがいるってのを見たときに、あっこういうことできるんだっていう風に思って、少しずつ、「もしかしたら自分たちにもできるかも」っていう気持ちが膨らんでいったって感じですかね。
ブルボンヌ :そうだよね、日本に住んでいると果敢にね、いろいろ大変なことがある中チャレンジしているカップルもいるけど、やっぱり普通にどっかの集まりに行って、同性カップルが子どもをつれている風景って簡単にはまだ見られないから。
みっつん :そうですね。
ブルボンヌ :欧米はそれが、相当当たり前に見られるように今はなってきてるみたいだから、その感覚の違いはやっぱあるよね。
みっつん :うんうんうん。ほんとに。目の前にするっていうのは、ほんとに一番大きな出来事だった気がします。
ブルボンヌ :うん。「二人で子どもを育てちゃう…?」みたいなお話しをしたの?
みっつん :そうですね。でもやっぱり、どうやったら、子どもを授かることができるのかっていうところがね、一番問題だったので、それをいろいろリサーチをして、どんな方法だったらもてるのかって調べたのが、大体2年くらいかかったていうところですね。
ブルボンヌ :で、お二人は、サロガシーと呼ばれる代理母出産を選ばれたということで。これは結構大変なこと?
みっつん :そうですね、やっぱりそのサロガシーのシステム自体をあんまり分かってなかったし、この制度を使って良いのかどうかっていうことも含めて、知らないことばかりだったので、ちゃんと調べなきゃいけないって感じでしたね。僕らはアメリカで代理母出産を行なったんですけど、他の国で行なわれた代理母出産が、あんまり制度としてちゃんと確立していなくて、それで、傷つく人を増やしてしまったりっていう悲しい事件があったことも事実なので、やっぱりそういうことにならないために、どうしたらできるのか、そんな方法があるのかっていうところも含めて、選んだ結果が、アメリカでのサロガシー代理母出産でした。
ブルボンヌ :うん、ね、だから、男女だったらふわっと授かり婚みたいなこともあるようななんかで、たぶんみっつんたちはそれにまつわる、状況とかいっぱい調べて、準備に2年、出産までに2年で4年がけの子作りというか、そういう作業を経て、ようやくね愛するお子さんを授かったということで。
みっつん :本当に、その当時たくさんの人の助けを借りて授かりましたね。ブルボンヌ :形とかね、手法とかはね、色んな価値観があるだろうし、それぞれの手法とかがねあるだろうけど、今、みっつんが思いもよらず同性同士で子どもを育てることになったように、少しそういう夢を思い描いている、日本の同性愛者とかトランスジェンダーの方に、何かメッセージとかがあれば。
みっつん :そうですね、僕らも子どもを持とうと思ってから、色んなことを調べたんですよね。でも、一番大事なのって、産まれてくる子どもを守っていくってことなので、別に子どもって親の持ち物じゃないし、親の趣味で何かをすることではないので、責任を持って育てていかなきゃいけないって言うのは、もう男女カップルだろうが同性カップルだろうが一緒なんだけど、やっぱりそこが意外と、忘れがちな部分もあると思うので、やっぱり子どもにとって何が一番の選択なのか、子どもにきちんと説明ができる行動をずっとしてきたのかというところを一つ、心においておけばあとは、何も心配がないんじゃなかなと思います。
ブルボンヌ :まあ頼もしい先輩~。
みっつん :いやいやいや(笑)
ブルボンヌ :いや、アタシはね、もう年齢的にもきついかなと思っちゃってるんですけど、やっぱ下の世代でね、それを絵空事じゃないんだって思える人が増えてくれることは、ねえやっぱ、ゲイ業界のお友達が子ども作ったんだななんていうのがね、若い子から聞こえたら、ちょっと楽しい未来かなと思うので。
みっつん :ほんとに。僕らは代理母出産だったけど、それ以外にも色んな里親だったりとか、自分に会った方法が選べるっていう社会ができると良いなと思います。
いかがだったでしょうか。
今週のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、映画ライターのよしひろまさみちさんからアメリカの賞レースの候補作から見る業界の流れ」を番組視点でご紹介いただき、スウェーデン人と日本人の同性婚ファミリーYouTuber「ふたりぱぱ」から、みっつんさんからパートナーとの出会いや同性カップルが子どもを持つことついてお話をしていただきました。
今回のお話しから、同性カップルやトランスジェンダーの方たちが子どもを授かるまでに時間をかけて準備をしたり、様々なことを乗り越えながら子どもを授かっていることを再認識するきっかけになりました。
そして、その人たちの色んな努力があって道が作られているのだと知りました。
LGBTQ+や同性婚という言葉を聞くことは日常的にも増えてきましたが、当事者の方たちが実際どんなことに困っていて、何を求めているのか等はまだまだ伝わっていない部分があります。ときには自分で調べたりしながら、考えるきっかけを作りたいなと思いました。
今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。
また次回もお楽しみに♪
1月20日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDdeにて配信しています。
AuDee