特集

<6/8放送>ゲスト:Jini(ゲームジャーナリスト) | 須藤啓光 (株式会社IRIS)

#Find Your Colors

InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。

6/8(土)のゲストは、先週に引き続きゲームジャーナリストのJiniさんに、ゲームについてお話しいただきます。
後半は、株式会社IRISの須藤啓光さんをお迎えします!

レインボートピックス

世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
今回はゲームジャーナリストのJiniさんに、おすすめゲーム<アンパッキング>を紹介していただきました。

<アンパッキング>
箱から持ち物を出して新しい家に置いていくという、引っ越しの荷解きをテーマにしたゲーム。禅の要素を含むパズルゲームとなっており、荷解きから家の飾りつけをする過程の中で、主人公の人生についても知ることに…。
各アイテムにある物語を紐解いていくと、主人公のパーソナリティやセクシュアリティに触れる部分があり、幼少期から社会人までの荷物から、主人公のアイデンティティの移り変わりが垣間見えるゲームとなっている。

THINK ABOUT THE FUTURE

様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、株式会社IRISの須藤啓光さんをお迎えして、LGBTQ+と物件探しについてお話いただきます。
この記事では、物件探しの現状とこれからについて抜粋します。

LGBTQ+を取り巻く住宅事情とこれから

須藤啓光:(ご自身のお部屋探しの苦労した経験から)当時LGBTQ+フレンドリーな不動産会社っていなかった。

ブルボンヌ:日本で暮らしている同性ペアって、ちゃんと2人の名前を連盟で契約している人って少数派みたいで、(契約上)どちらか片方が居候状態になっている。借りている側に何かあった時に居候状態になっている人がすごく大変な思いをしたりするわけだよね。本当はちゃんと2人で住んでいるっていうふうに契約した方が安心、安全なわけよね。

須藤啓光:そうなんです。そういうこともあって創業してお部屋紹介する際には、お客様のオーダー次第ではあるんですけど、我々としては2人で入居するってことを表明していただいた上でご契約いただいています。居候という形ではなくて2人名義で借りる。そうすると、どちらかにもしも何かあったときにも居住する権利も発生しますし、火災保険回りが双方の安心安全をしっかり守れることにも繋がるので、そういったところを推奨しています。
ただ、カミングアウトされてない人も多いので、ご契約回りで緊急連絡先を用意するとか、連帯保証人様を用意するなどで、どちらか片方の名義でご契約して、パートナー様を入居者という形で契約書に織り込む。管理会社、保証会社さんにはお二人の関係性をお伝えした上で住んでいただく。居候という形になってしまうと不安な気持ちが残ってしまったり、賃貸借契約書上違反になって、そこをつつかれてしまう可能性があるので、そこを未然に防ぐことをしています。お客様のご状況に合わせてお部屋探しをご提案しています。

ブルボンヌ:すごい頼もしい。うちは、34年同居している人がいて、計2回お部屋探しがあったんだけど、同居の条件で2人でちゃんと契約したいって言うだけで、半分以上の物件がそれだけでアウトになっちゃって。条件が悪くなる中で「まぁいいか」という所にした。ちゃんと契約したい思っていた同性ペアみんながその問題にぶち当たったんじゃないかなって思っている。

須藤啓光:そうですね。僕たちIRISは任意団体自体は合わせますと創業11年目を迎えるんですけれども、 ここ2、3年で同性カップルを含めたLGBTQ+当事者がのびのびと部屋探しができる環境や選択肢が広がったなと感じています。 IRISを経由しなくても”2人入居可能物件”に同性カップルが入居できるっていう事例は非常に増えていて。これは我々のやっている意義、社会的なインパクトが本当に広がっているなっていうことで嬉しいなと感じています。

ブルボンヌ:それって大家さんとか仲介の一般の不動産会社さんも「同性のペアで住みたい人たちいるよね」っていうことを知識とかで得てくれていて、前ほど警戒心もなくなってきてるって事?

須藤啓光:それもありますし、そもそもじゃあなんで同性カップルを含めたLGBTQ+当事者、そしてそれ以外のマイノリティの方々ですね。外国籍とか障がい者、高齢者とかいろんなマイノリティの方々が物件を借りにくい&買いにくいっていう課題があるのかと言うと、それぞれのセグメントでもちろん課題は変わってくるんですけれども、共通してるところは 2つなんです。 1つがバイアス。もう1つ目は仕組みの問題だと思っていて 。
例えば同性カップルの場合はですね”2人入居可能”っていう定義に当てはまらないことが多かったんです。
なぜならば結婚したくても結婚ができないということで僕たちは”ルームシェア”っていう定義に当てはめられてしまうと。

ブルボンヌ:そっか。結婚している男女や、もしくは婚姻してなくても同棲の男女はその”2人入居可能”の方に入るんだ 

須藤啓光 :意外とこれが入るんですよね。

ブルボンヌ:結婚契約があるのはまだね、法的にその差があるのは仕方ないけど。

ただ一緒に住んでるだけの結婚契約してない男女も”2人入居可能物件”を借りることができるのにそこに男性と男性、女性と女性が入れないっていうのはもう完全に同性愛を別物と考えてるってことだよね。

須藤啓光:そうなんです。同性カップルの場合は存在が想定されていないということが多いんだろうなって思っています。なので実際にお申し込みがあると他の不動産会社さんからすると「どう対処したらいいかわからない」というところにも繋がると思っています。

ブルボンヌ:「分からないからちょっとそういうのは手出さないでおこう」みたいになってしまう。

須藤啓光:そうなんです。 偏見を含めたバイアスの部分とあとは仕組みというところですね。ここの解決方法を我々から提供することによって、いろいろな不動産会社さんそして日本社会全体でいろんな方の住まいや暮らしというものの選択肢を広げたいということで活動していて。それを後押しするかのように東京都がパートナーシップ制度を導入してくださったので、交渉材料として利用させていただいている状況です 。


いかがだったでしょうか。

今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。

また次回もお楽しみに♪

6月8日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDeeにて配信しています。

AuDee

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