特集

<6/1放送>ゲスト:Jini(ゲームジャーナリスト) | 明日佳(琴奏者・作曲者)

#Find Your Colors

InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。

6/1(土)のゲストは、ゲームジャーナリストのJijiさんに、ゲーム『Gone Home』についてお話しいただきます。
後半は、琴奏者・作曲者の明日佳さんをお迎えします!

レインボートピックス

世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。
ゲームジャーナリストのJijiさんに、ゲーム『Gone Home』をご紹介いただきました。

〈紹介作品〉
『Gone Home』
プレイヤーは若い女性のケイティとなり、久々に家族の家に戻ったものの、家族は置き手紙を残して、失踪していた。無人の家の中を探索することで、自身が不在の期間に起きた出来事について解明する。
ケイティの家族構成は父、母、ケイティ、妹で、妹はレズビアンの設定となっている。このゲームでは、失踪の解明のみでなく、セクシュアルマイノリティが家庭の中で理解が得られない問題についてのテーマも扱っている。

THINK ABOUT THE FUTURE

様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。
今週のゲストは、琴奏者・作曲家の明日佳さんをお迎えして、ご自身のセクシュアリティや東京レインボープライドとの関わりをお話していただきます。
この記事では、伝統芸能界の中でセクシュアルマイノリティであることを公言している明日佳さんが感じることを抜粋します。

伝統芸能界の中でセクシュアルマイノリティであること

ブルボンヌ :人によってはさ、「自分が正常じゃないんだ」みたいに、自分の中の性的少数者の要素に気づいた時に悪い方に考えてしまう人も特に昔は多かったけど、明日佳さんはそういう感覚を自分の中に発見した時に、そんなに変にも思わない感じ?

明日佳 :いや、めちゃくちゃ悩みました。

ブルボンヌ :やっぱ悩んじゃったんだね。

明日佳 :悩んだ。やっぱり周りにそういう方がいたこともないし、そういう話ができる環境でも伝統芸能業界ってないから、多分皆さんの想像通りだと思うけど。そのセクシュアルマイノリティについて、こうみんなで話してみるとかっていうのはもう全くないので一人でまず悩んじゃったかな。

ブルボンヌ :そっか。そのまあ、お家とか環境も含めて、ある意味保守的な方たちも多い世界だからこそ、自分の中の同性も好きかもっていう部分はやっぱり最初はちょっと良くない感覚で受け止めたのね。

明日佳 :そうですね。なんか自分がその伝統芸の方と触れ合うときに変な話こう噂話するみたいな環境が、あの人多分そうなんじゃない?とか、あの人そうらしいよっていう、いわゆるアウティングみたいな行為とかも自然としちゃってた環境があったから。

ブルボンヌ :明日佳さん自身もそういう話を聞いてた?

明日佳 :聞いてたし。そうそうそう。って言うのがもう。

ブルボンヌ :まぁ、実際さ、なんか私もね、実際にそういう世界にいたわけじゃないけど、ドラマとかで描かれてる中でもそういう伝統のある業界ほど、裏でこう噂とかでいろいろって聞くもんね。

明日佳 :そうなの。だけど、やっぱり芸術の世界だから、確実にそういう方たちもいっぱいいらっしゃる業界じゃないですか。

ブルボンヌ :と思う。

明日佳 :なんだけど、やっぱりそのセクシュアルマイノリティに関しては少しタブー視されている部分があるから。それもあって、自分がセクシュアアリティについて公言してもいいかなっていうのはありますけど。

ブルボンヌ :でも、明日佳さんの場合はお父様がね、業界の重鎮でいらっしゃるから。よりなんかこう自分単体の問題じゃないみたいな思いにも捉われちゃったりする面があったんじゃないの?

明日佳 :いや、めちゃくちゃそれがあって。

ブルボンヌ :そうだよね。

明日佳 :そう、両親共にお琴奏者なんですけど。

ブルボンヌ :うーん!もうサラブレッドじゃん。

明日佳 :って言われちゃうんだけれど(笑)

ブルボンヌ :まあ馬扱いもどうかとも思うけどね(笑)

明日佳 :いや良いのだけれども(笑)あの、両親はその伝統芸能の中でも、ちょっと現代的なアプローチをするお家だったんですよ。

ブルボンヌ :あ、本当?

明日佳 :そう。あの父がお琴の現代の箏曲・作曲家っていうカテゴリーで。

ブルボンヌ :へー!お琴の現代音楽みたいなものがあるわけね?

明日佳 :そうなんです。ジャンルがあって。そこの人たちだから、もうちょっとフレキシブルで、自由なのかなって。

ブルボンヌ :ちょっと救い感じるよね。

明日佳 :そう、娘ながら思ってたんですが。やっぱりね、伝統芸能の中のまあ現代的な人っていうところには変わりなく。

ブルボンヌ :正直なところ、お父様とかがこう、どんな反応されたっていうところって伺っていいの?

明日佳 :あ、両親には、実は言ってないんです、私。

ブルボンヌ :あ、大丈夫?これあの公共の電波だけど。

明日佳 :全然大丈夫(笑)まあ、それはなんとかなるかなと思ってるんだけど。

ブルボンヌ :本当?ごめんなさいね。後でお家騒動とかには発展…。

明日佳 :ならない、ならない(笑)

ブルボンヌ :大丈夫?あ良かった。

明日佳 :なんか、そこら辺のニュアンスすごい難しいんですけど、まあ、外堀から。実はわたくしこうなんですって言うのが自分のスタイルには合わないかなと思って。

ブルボンヌ :うん、じゃあ今のところはご家庭とか業界の中に置いての明日佳さんのそこを公言した部分が悪い方にリターンが来たこととかは特にない?

明日佳 :むしろその逆で。

ブルボンヌ :あ、逆なのね。

明日佳 :うん、あのやっぱりそれが辛くて、あの伝統芸能に携わってたけど、日本で生きるのが辛くて、海外に出られた方とかっていうの。

ブルボンヌ :うんうん。

明日佳 :そういう人たちから連絡が来て。

ブルボンヌ :へー!

明日佳 :伝統芸能の中にもそういう方がいて。で、プライドのフェスティバルとかに参加してる人がいるのを知れてすごく嬉しいっていう。

ブルボンヌ :素晴らしい!

明日佳 :そう、お便りがくるから。

ブルボンヌ :じゃあまさに明日佳さんがさっきおっしゃってたように、絶対この業界にもいる当事者がまだ苦しんでいる人たちっていうものに対してのエールみたいのが既にちゃんと届いた証が帰ってきてるわけね。

明日佳 :そうですね。やっぱりそこにアンテナが立ってる方に一番届いてるので一番良かったかな。


いかがだったでしょうか。

今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。

また次回もお楽しみに♪

6月1日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDeeにて配信しています。

AuDee

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