1. HOME
  2. Find Your Colors
  3. <2/3放送>ゲスト:木津毅(ライター)|櫻田宗久(アート&ミュージックバー「星男」オーナー)

Find Your Colors

2024.04.03

<2/3放送>ゲスト:木津毅(ライター)|櫻田宗久(アート&ミュージックバー「星男」オーナー)

InterfmとTOKYO RAINBOW PRIDEがタッグを組み、ダイバーシティ、多様性のある社会が叫ばれる中で、毎回取り上げる様々なトピックスやゲストの方との会話を通し、まだまだ残る、様々な問題を可視化し、本当の意味での多様性と、愛のある社会を目指していく番組「Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE」。

2/3(土)のゲストは、ライターの木津毅さんが、明日授賞式があるグラミー賞にノミネートされている注目アーティストをご紹介!
そして後半は、写真家、モデル、俳優、歌手、  そして新宿2丁目のアート&ミュージックバー星男のオーナー、櫻田宗久さんをお迎えします。

 

【レインボートピックス】

世界中から集めた最新のニュースから、話題のイベント、映画、音楽、お店など、多様性のある社会に気づける、理解を深められる、参加できる、そんな様々なトピックスを取り上げて、紹介する「RAINBOW TOPICS」。

今週は、ライターの木津毅さんが、明日授賞式があるグラミー賞にノミネートされている注目アーティストと、木津毅さん的2023年最高のコメディ映画『ボトムス~最底で最強?な私たち~』をご紹介していただきました。

〈グラミー賞にノミネートされている注目アーティスト〉
全体的に、Taylor SwiftやOlivia Rodrigo、SZAなど女性のアーティストが注目を集めています。
ラジオの中では、スーパーグループのboygeniusについてお話ししていただきました。
boygrniusは、3人グループでありながらメンバーそれぞれがソロでシンガーソングライターとして活動しています。
メンバーは、Phoebe Bridgers、Julien Baker、Lucy Davisという3人で、全員がクィアでレズビアンもしくはバイセクシュアルとカミングアウトしています。
楽曲の中でも、セクシュアリティや人間関係の中での躓きなどを美しい音楽として表現しており、女性やクィアの方達の共感を集めています。

〈木津毅さん的2023年最高のコメディ映画『ボトムス~最底で最強?な私たち~』〉
AmazonPrimeで見ることができる作品。
主人公は、高校生でレズビアンの冴えない二人。その二人が高校生のうちに初体験を終わらせるために、チアリーダーの子達を落とそうと奮闘する物語です。
昔から存在した童貞を捨てようとするコメディを、クィアの女性達で行なう緩く見れるコメディです。

 

【THINK ABOUT THE FUTURE】

様々な価値観を共有し、よりよい社会の方向性を模索していくゲストコーナー、「THINK ABOUT THE FUTURE」。

今週のゲストは、写真家、モデル、俳優、歌手、そして新宿2丁目のアート&ミュージックバー星男のオーナー、櫻田宗久さんをお迎えして、モデルとして働いていたときのことや、家族との話、アート&ミュージックバー星男のについてお話ししていただきました。

今回は、新宿2丁目にアート&ミュージックバー星男をオープンした背景についてのお話しを抜粋します。

〈アート&ミュージックバー星男をオープンした背景〉

ブルボンヌ :今丁度ね、クラブイベントでも久しぶりに披露したよって話がでたけど、その盛り場として、もう世界でも有名な新宿2丁目に、落ち着くかのようにお店も出されて、もうどれくらいになります?

櫻田さん :もう13年になりました。

ブルボンヌ :もう、13年やれば立派。だって、飲食店ってさ、最初の3年で7、8割が潰れる業界なんだってね。

櫻田さん :なんかね、伺ったことあります。

ブルボンヌ :私たちは、10年以上の店をやれてて、まあまあやれてる方ってことよ。

櫻田さん :やあ~、よかった~(笑)

ブルボンヌ :新宿2丁目文化自体は、どれくらいからのご縁だったの?

櫻田さん :24歳で、タレントを辞めるんですよね。そのときに、行き始めました。

ブルボンヌ :そっか、今まではタレントとして見られる面もあるから、あんまり、おいたはできないわっていうのもあったの?

櫻田さん :最初のころは、事務所との対応で、聞かれたときに、グレーゾーンをってことで、私もそれを了承したので。聞かれるじゃないですか、そのときにうそつくのやだなって思って、行かなかったんですよね。だんだん、吉川ひなのさんと活動するようになって、カミングアウトをしてもいいってことで活動を始めたので、それくらいのときから2丁目にも行き始めたので。

ブルボンヌ :なるほどね。それこそ、グレーゾーンってギャグっぽくしてた三ツ矢さんもその後ね、堂々とゲイだってことをおっしゃったりして。やっぱそれも時代の変化を感じるよね。今は、もうはっきり言える時代だってことでね。そしたら、2丁目の中でだんだん行くお店とかが増えてきて?

櫻田さん :そうですね、最初は、さっき聴いていただいた『愛の奴隷』をお店の中でたくさん流してくれているお店があるってことが、レコード会社のディレクターにまで伝わって、それがタックスノートっていうお店なんですけど。

ブルボンヌ :あらあら、アタシが10年曜日ママを担当したお店じゃないですか。

櫻田さん :10年もやってました!?

ブルボンヌ :そう、アタシ、火曜担当で10年くらい入ってたよ。

櫻田さん :そんなやってたんだ。私も、実は3年間お世話になっていて。

ブルボンヌ :多分入れ替わりくらいの時期だよね。アタシが辞めた後とかじゃないかな。

櫻田さん :そうですね、でも最後らへんかも知れないですね。

ブルボンヌ :ほんと。むねくんも入るようになったていうのは、後でマスターのたくさんからお聞きして。急に名前が出たお店ですけど、大塚隆史さんっていう造形作家さんがマスターで、ほんとにもう長い間やられてるし、その方自身がね。往年のラジオ番組のスネークマンショーとかで、ゲイのたくですっていって、全国の人を勇気づけた偉大な方なんだよね。

櫻田さん :ほんとに偉大な方。

ブルボンヌ :そっか、アートの文脈もあるお店だから、居心地が良かったんだ。

櫻田さん :そうですね、やっぱりアートのこともそうだし、後、パートナーシップのことをたくさんはいつもおっしゃってて。ゲイでも同性でも、ヘテロセクシュアルの方達の恋愛と変わらないように、パートナーシップを結んでいいんじゃないかって活動をやってこられたので、その考えがすごく好きだったので、近くにいさせていただきました。

ブルボンヌ :その頃は、パートナーシップは誰かとあったの?

櫻田さん :そのときは、20歳のときから33まで付き合っていた男性がいて。

ブルボンヌ :ながーい。

櫻田さん :そうなんですよね。で、その方と結婚しているような感じで暮らしていましたね、同棲して。

ブルボンヌ :そこから、ご自身のお店を新宿2丁目で始めるっていうのは、どういった経緯で。

櫻田さん :えっと、33歳で別れて、その1年後に、シャンソン歌手のソアレさんという方とお付き合いするようになったんですよね。

ブルボンヌ :あららら、よりなんか芸術的なお二人が巡り会ったみたいな。

櫻田さん :そうですね。歌手をやりながら、お店をやるっていうスタイルをソアレさんはやっていて、私もタックスノートでも働いているときだったので、自分も写真として作家として、活動しながらどうやって生きていこうかっていうのを考えたときだったので、丁度、むねひささんにもできるんじゃないって言ってくれたのがきっかけとなって、ちょっと考え始めて…。

ブルボンヌ :うん。

櫻田さん :そこから、2011年に震災があって、そこで自分の中でもこのままで良いんだろうかって考えさせられるきっかけになって。今までは、自分がお仕事を頂くって形でずっとやっていたので、例えばオーディションをやってお仕事を頂くとか、雑誌社に行ってお仕事を頂くとか。そうじゃなくて、自分で何かを生み出すことが、そろそろできるんじゃないかって考え始めたときに、お店をやってみようかなって思い始めました。

ブルボンヌ :むねちゃんが出したお店は、星の男と書いて「星男」。

櫻田さん :はい、星男です。

ブルボンヌ :なんでこの名前なの?

櫻田さん :これは最初、ソアレさんと一緒にお店を作るときに、男性同士のお付き合いという中で、子どもができないじゃないですか。

ブルボンヌ :一般的にはね。今はね、色々な形で子どもを作られてるカップルもいるけど、基本的にはご縁薄いよね。

櫻田さん :そう、ご縁薄い中で、2人の子どものような気持ちでお店を作ろうって話して。

ブルボンヌ :やだ~。かわいい。お店は子どもなんだね。

櫻田さん :そう~。

ブルボンヌ :名前は星男ちゃんって子どもなんだ。

櫻田さん :そうなんですよ。人間につけるようにつけて、私たちもかわいがりながら、子どもがみんなにかわいがって貰えるように、色々な方にもかわいがって貰えたら良いねって。

ブルボンヌ :あー、素敵だし、そういう覚悟で作ったら、そう簡単に潰せないよね。

櫻田さん :そうなんですよね(笑)

ブルボンヌ :子殺しになってしまうもの(笑)

櫻田さん :確かに(笑)。だから、13年経ったときに、もう12年とか中学生だねとか、そういう人間と照らし合わせて。

ブルボンヌ :うわ~、いい~。中学生になったねって、自分のお店を思ってあげながらやってるんだ。

櫻田さん :そう~。

ブルボンヌ :自分のお店そういうのなくて、これからそう思います(笑)

櫻田さん :あははは。でも、一緒に育っていくから。

ブルボンヌ :ほんとだね~。で、そこでは、色んな出会いがあるわけでしょ?

櫻田さん :そうなんですよね。特に私のお店っていうのは、アートバーという風に名打っているのもあって、毎月2回展示があるんですよね。で、その作家の方とのコミュニケーションっていうのもあるし、あと、そのお店の中でもアートが好きな方だったりとか、所謂ジェンダーとかセクシュアリティだけじゃなくて、自分の好きな物でつながっていけるような人たちが、結構集まっているなって印象です。

ブルボンヌ :ほんとにね、アタシがやっているようなお店ってどうしても、ドラァグクィーンがウェイトレスをやってるから、より昔の言葉で言う観光バーっていわれる、ちょっとそんなに卑下している要素は出してないけど、見世物感を面白がって見て下さる方が多いけど、星男さんはより来られる方自身が、どこかでクィアというか、マイノリティ性を感じてる方達が、寄り添え会えるような場所なのかな。

櫻田さん :そうですね。年々、感じますけど、所謂ヘテロセクシュアルと呼ばれる方達でも、性自認の中で曖昧な部分があったりとか、すごく繊細なことなんだなってより一層感じるようになってきて。私の時代っていうのは、セクシュアリティだけを問われてることがすごく多かったので、誰が好きなのかっていうことですね。より、自分はなんなのかっていうことをより考えられる時代になってきているから。

ブルボンヌ :わかる。

櫻田さん :その意味で、あまりセクシュアリティってのは、そこまで関係ないのかなって思うようになってきて。それより、性の自認の問題が大きいかなって感じてます。

ブルボンヌ :セクシュアリティって言葉は、所謂難しい言葉で言うと、ジェンダーアイデンティティの性自認の部分と、性的指向、思いの矛先のセクシュアルオリエンテーション、両方ひっくるめていう言葉ではあるけれども、どちらかというと誰が好きかの方ばかりが取り出さされていて、自分がどうなのかがより大事に思えてきたってことだよね。

櫻田さん :そうですね。時代的にも、そういう風になってきたなって思うし、自分もその中で、言葉が生まれて、アイデンティティのところで考えることが、より強く、時代とともになりましたね。


いかがだったでしょうか。

今週のFind Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDEでは、ライターの木津毅さんが、明日授賞式があるグラミー賞にノミネートされている注目アーティストと、木津毅さん的2023年最高のコメディ映画『ボトムス~最底で最強?な私たち~』をご紹介していただき、「THINK ABOUT THE FUTURE」では、写真家、モデル、俳優、歌手、そして新宿2丁目のアート&ミュージックバー星男のオーナー、櫻田宗久さんをお迎えして、モデルとして働いていたときのことや、家族との話、お店星男のについてお話ししていただきました。

今回のお話しからは、セクシュアルティの捉え方、考え方に関する昔から今への変化についてたくさん知ることができました。

その時代を生きた人たちのお話は、本で読んだりするよりも実感として知ることができるなって思います。きっと今も変化の真っ只中にいると思うと、これからがもっと楽しみになるような気がします!

今回の放送が、皆さんにとって「自分らしく」いられるきっかけになっていると嬉しいです。

また次回もお楽しみに♪

2月3日のTHINK ABOUT THE FUTUREは、AuDdeにて配信しています。

AuDde

【番組概要】
タイトル :Find Your Colors with TOKYO RAINBOW PRIDE
放送日時 :毎週土曜日11:00-11:59
DJ  :ブルボンヌ
番組ハッシュタグ :#TRP897
お便り:trp897@interfm.jp

過去の「THINK ABOUT THE FUTURE」はこちらで視聴できます!

Audee Sportify Apple Music Google Podcasts

そのほかのFind Your Colors