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『ワールドプライド・ニューヨーク2019 』プライドマーチ、TRPフロート初出展報告

1969年6月28日に勃発した「ストーンウォールの反乱」から50年の節目となる2019年のニューヨークシティ・プライド(NYC Pride)。ワールドプライドの冠もついた今年のニューヨークのプライドマーチに、東京レインボープライド(TRP)が初めてフロートを出展し、参加してきました。
All Photos(C)TRP/Photo by Akane Kiyohara

●『NYC Pride 2019|WorldPride NYC | Stonewall50』公式サイト
 https://2019-worldpride-stonewall50.nycpride.org

ストーンウォール50年となる記念すべきNYC Prideにフロートを出そうという計画はすでに数年前からありました。それを実現すべく昨年には、共同代表理事の二人がニューヨークを訪れ、実際にプライドマーチを歩き、視察をしてきました。秋に開催概要が発表された段階で、予算やスケジュールを確認し、出展することを正式に決定、そこから具体的な準備が始まりました。とはいえ、春にはTRP2019の開催があり、どうしてもその準備で追われてしまう状況の中、JTB様と公式ツアーを企画し、フロートのイメージを煮詰めつつ、実際のところは、TRP2019が終わったゴールデンウィーク後から一気呵成に進めていくことになりました。

フロート車両にはダブルデッカーバスをレンタルし、その側面に掲示する大きな横断幕を制作。全体のコンセプトは「和」「祭り」とし、それに沿って、世界的ファッションデザイナー、コシノジュンコさんに法被をデザインしていただきました。この法被制作には、ラーメンの「一風堂」様に資金援助をしていただきました。また、フロートの参加者登録には「Peatix」様にご協力いただき、寄付もしていただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます。




コシノジュンコさんにデザインしていただいた法被。TRPのロゴとともに「一風堂」様のロゴも。

そしていよいよ、2019年6月30日(日)。プライドマーチの当日です。TRPフロートへの参加登録は約250名。そのうち200名近くの方が、日本からマーチを歩くために駆けつけてくれました。1週間前に主催者側から、私たちのチェックインは18時だと連絡がありました。マーチ自体は午後12時スタートで、前年までのことを考えると、夕方には終了するくらいのイメージでいたのですが、チェックインが18時という想定外の事態に困惑しつつも、致し方ないのかなと思っていました。

それでも予定どおりスタートできていればまだよかったのですが、そこはアメリカ、ニューヨーク。気がつくと日がとっぷりと暮れ、待機場所からようやく動き出したのが、午後10時過ぎ、マーチのルートとなる5番街に到達したのが、午後10時45分頃。かれこれ5時間近く遅れての出発になってしまったのです。とはいえ、歩き始めたらもう、この時この瞬間を楽しむしかありません。26丁目でダブルデッカーバスと合流すると大歓声があがり、これまでの鬱憤を爆発させるかのように、一気にテンションが最高潮に達しました。



レインボーにライトアップされたエンパイア・ステート・ビルを背景に5番街を行進。



深夜にも関わらず沿道で熱烈な声援を送ってくれる人たちに感激!



ゴージャスな和の装いで手を振るホッシーさん。



紙吹雪、シャボン玉が舞う中を行進するダブルデッカーバス。

5番街を南下し、クリスファー・ストリートに差し掛かると、いよいよ「ストーンウォール・イン」が近づいてきます。沿道の声援も、大きくなっていきます。前のフロートとの間隔を空けながら、ゆっくりゆっくり進んでいきます。そして、ちょうど日付が変わる頃、日本チームはストーンウォール・インに到達しました。50年前、多くの「ゲイ」たちが公権力に向けて怒りをぶつけ、迫害に抵抗し、解放を叫んで暴動を起こした「プライドの聖地」の前で、この瞬間を永遠に刻むべく、写真を撮影しました。



ストーンウォール・インの前で。

報道によると、今年は約700ものグループが参加し、約15万人が行進。総動員は300万人にものぼったそうです。後日、インターネットで公開されている昼間のマーチの映像を見てみると、沿道に詰めかけた大観衆の歓声がもの凄く、あの臨場感や一体感が体験できなかったことは本当に残念に思いました。
それでも、こうしてストーンウォール50周年に、総勢250人もの仲間と一緒に深夜のニューヨークを行進できたことは、一生忘れることのできない思い出となりました。そして、それぞれが感じたこの思いを、これからの日本での活動や生活の中で生かしていけることができるならば、フロートを出展したTRPとしても嬉しい限りです。

最後になりますが、今回のフロート出展にご参加・ご協力くださった皆様に感謝の意を表するとともに、想定外の出来事も多く、初めてのフロート出展ということもあって不手際が重なり、参加者の皆さんにご迷惑をおかけしてしまったことを、この場を借りてお詫びしたいと思います。

ニューヨークでの体験を、日本で生かしていきましょう。
今後ともTRPをよろしくお願いいたします。

Happy Pride!

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